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SEIKO(セイコー)

5月 8th, 2022

世界初のクォーツ式腕時計を作った日本のパイオニア

SEIKO(セイコー)は日本の国産時計ブランドでは最も有名です。「セイコー(精工舎)」の始まりは1881年と歴史が古く。スイスの名門『ロレックス(1905)』よりも長い歴史を持ちます。
精工舎は創業後瞬く間に技術力を高め、1911年には国内時計生産量の60%を占めるまでに成長します。第二次世界大戦後は、時計の本場・スイスに挑戦。
機械式腕時計の分野でも安価な『セイコーファイブ』が世界中で大ヒットしたり、高名な時計コンクールで好成績を収めたりと、国内にとどまらず世界での存在感を高めていきました。
そして1969年「セイコー」は世界初のクォーツ式腕時計アストロンを発売。これは時計史における革命的な出来事で、クォーツショックと呼ばれています。
それまでスイスの定めた高精度時計の証ともいえるクロノメーター規格でも3姿勢で日差平均-5~+8秒程とされていた誤差を、月差±3秒以内に収めるという前代未聞の高精度を実現したのです。
その後「セイコー」はクォーツの特許を開放したためこの電子化された腕時計は爆発式に普及し、何百年と続いてきたスイスを中心とするヨーロッパの伝統的機械式時計産業は大きな打撃を受け1990年頃迄方向感を失い多くのブランドが閉鎖に追い込まれます。
このクォーツ式腕時計の開発により、「SEIKO(セイコー)」の名は永遠に時計史に刻まれることとなりました。

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