キネティック(KINETIC)の電池交換を承りました
修理ブランドSeiko セイコー
今回紹介するのは、セイコー(SEIKO)キネティック(KINETIC)5J22-0D40 の電池交換です。
こちらの時計は動いていましたが、どんなに充電しても2秒運針のままだったため、電池を交換したいとお越しくださいました。
キネティックとは
キネティックとは、自動巻き発電時計です。
その名の通り、自動巻き機構に用いられるローターで発電・充電を行い、クオーツ式の時計を動かします。簡単に言うと機械式とクオーツ式の間、でもややクオーツ寄り、みたいな時計でしょうか。
ソーラー時計をイメージすると分かりやすいかもしれません。ソーラー時計は太陽等の光エネルギーを電気エネルギーに変換していますが、キネティックはローターの振り、つまり運動エネルギーを電気エネルギーに変換しています。そこで得られた電気エネルギーを充電して時計を動かしているんですね。
キネティックの良いところ
キネティックのメリットは3つあると思います。
1つ目は、電池交換をする周期が長いところです。
単純な電池式のクオーツ時計は電池の寿命が2~3年と言われていますが、二次電池を組み込んでいるため、それよりも長くお使いいただけます。
2つ目は、クオーツ式の機構を用いることで正確な時間を刻むことができるところです。
これは言うまでもなく、機械式時計よりも遥かに精度が正確になります。
3つ目は、レアであることです。
今日、時計を身に付ける人こそ減っている中で、クオーツ式でも機械式でもない、ソーラーや電波時計でもない時計をしている人は、ほとんど見かけません。そんな中でキネティックを身に付けたら、それはかなり他の人との差別化になりますよね。
裏蓋を開けて電池交換をします
裏蓋を開けると、さっそく自動巻き機構に設けられるローターがありました。こちらを取り外します。
左下にある丸い部分に二次電池が組まれています。電池カバー、絶縁シート(オレンジ色)、そして電池を取り外します。
電池には向きがあるため、間違わないように注意します。
元々入っているところをよく観察しておくか、撮影しておくと安心です。
電池交換後、ワインディングマシンにて数日経過観察を行い、問題なく動作していたため、お客様にお渡しいたしました。
キネティック(KINETIC)の電池交換はBROOCH時計修理工房へお任せください
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。
電池交換 | ¥3,300(税込) |
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