GUCCI腕時計124.3クロノグラフブラックの腕時計のインデックス修理
GUCCIの時計のインデックス剥がれ
今回はGUCCIのクロノグラフ搭載でブラックカラーの腕時計の修理依頼をご紹介いたします。
イタリアのフィレンツェ発祥でトップブランドとして名高いGUCCIの腕時計。
時計の随所にブランドロゴの「G」のマークや馬具から着想を得た「ホースビット」が特徴的であることが多いですが、
今回お持ち込み頂きました時計はそのようなモチーフが入ってなく、時計の見栄えを尊重するようなデザインが際立って見えます。
(よく見るとクロノグラフ秒針の反対端にさりげなく「G」のモチーフを入れているところはユーモラスでGUCCIのらしさが垣間見れますね。)
クロノグラフ搭載なのでスモールセコンドや12時間・30分積算計のインダイヤル付きのフェイスがカッコ良く見える配色のようにも思えます。
しかしよく見るとこちらの時計フェイス「GUCCI」の記載や長針・短針に見えない部分がありちょっと違和感がありますね。
実はこちらの時計の左盤面3分の1程の接着されているはずの部分が剥がれ落ちてクロノグラフ秒針と短針の間に挟まってしまっています。
今回のご依頼はこのGUCCIの腕時計124.3のインデックス付きの盤面を張りなおしたいというご依頼でお持ち込み頂きました。
GUCCI腕時計124.3のインデックス修理の様子
インデックスの貼り直しは時計の盤面を取り出すために多くの場合は裏蓋を開けて盤面を取り出してあげる事から始めます。
こちらのGUCCIの腕時計は盤面を裏からしっかりとネジで固定してある造りですのでネジを外し盤面と取れたインデックスを露わにしてあげます。
ここまで出来たら後は接着をしてあげるだけです。盤面に汚れを出さないように慎重に接着を行います。
接着後はちゃんとくっついたかをロディコと呼ばれるアイテムで持ち上げてしっかり固定できてるか確認します。
盤面を元に戻してあげればこちらのGUCCIの時計のインデックス貼り直しの修理は完了です。
接着の剥がれる原因の3大要素は「熱」「水」「衝撃」と言われています。
特に「熱」と「水」に関しては日本の夏場の環境が大敵となってきます。
いくつかの夏を経た後の乾燥する冬場にインデックスの剥がれが起きるのケースは少なくありません。
さらに時計の内部に目を向けると、時計の針を動かすための機構のゼンマイ一つ一つの油も剥がれてきてしまいます。
電池の持ちが悪くなった、電池を入れ替えたばかりなのに遅れてしまう。
もしそう感じることがあればオーバーホールで時計の中からリフレッシュすることをおススメいたします。
少しでも時計の心配事がございましたら是非ブローチ時計修理工房へお問合せ下さい。
時計とお客様にとってベストな提案を行います!