TAG HEUER(タグホイヤー)カレラ クロノグラフ デイト CV2017-2のオーバーホール受付
レースに馳せる熱い想いが形になったタグホイヤーカレラのシリーズ
1964年に誕生したタグホイヤーカレラはスペイン語でレースの意となる言葉からネーミングされていますが、
メキシコで開催された行動レース「カレラ・パン アメリカーナ・メキシコ」と言われるレースの名前からとっているというのが正確な説とされています。
1950年にヘアピンターンで知られるというアメリカ・テキサス州の国境とメキシコ最南端の地点を結ぶコース、これを5日間かけて走るレースだったそうです。
このコースはパナメリカン・ハイウェイという当時出来たばかりの新しい公道でほとんど手つかずの道路と言うにはワイルドな道を駆けるレースだったようです。
実はこの逸話はタグホイヤー公式ページにも綴られていて1954年までに行われたレースの中で27名の人命が事故で失われたことなど現在からみると刺激の強すぎるレースだったことが書かれています。
タグホイヤーの前CEOのジャック・ホイヤー氏はレーサーから話伝いにカレラ パナメリカーナの事を知り冒険やチャレンジへ賭けた熱い思いからインスピレーションを得てカレラは完成したのでした。
名作として進化するカレラのキャリバー16
フェイスはステンレススチールのタキメーター表示付きベゼルにクロノグラフを搭載、盤面6時に12時間積算計と12時に30分積算系で横型パンダになっています。
9時に秒針を備え短針と長針に重なってクロノ秒針が備わっている姿は視認性に優れながらも、歴史とともにカッコいいシルエットの進化を感じることが出来ます。
3時位置にデイトが表示されているため普段から仕様するのにも実用性に優れていて、スーツとシャツの裾からのぞかせていてもカッコいい印象で着用できますね。
ケースサイズ40mmのラウンドケースは100m防水仕様で製造された耐久性にも優れたもの、裏蓋を覗くとキャリバー16の刻印が刻まれています。
元々はETA7750をベースにタグホイヤーが取り入れたムーブメントでしたが、数年前の現行機でも採用される信頼の厚い進化を常に続けています。
キャリバー16はレーシングクロノグラフとして現在も最先端にある時計の動力として信頼あるムーブメントともいえるでしょう。
クロノグラフのトラブルもしっかり修繕いたします
今回ご依頼いただいたカレラ CV2017-2はオーナー様が不意に落下させてしまいクロノグラフの機能が制御できなくなってしまったとお持ち下さいました。
クロノグラフの秒針が動き続けている状態で、スタート/ストップボタンを押しても反応せず、リセットボタンも同じように反応しない状態になっています。
キャリバー16はETA7750から進化したムーブメントで2時のスタート/ストップボタン・4時のリセットボタンから続くレバーが歯車を操作するハンマーやハートカムと呼ばれるパーツに緻密につながって操作しています。
これらの間のかみ合わせがズレたり、どこかしらのパーツの破損が生じてクロノグラフの制御が出来なくなっているのでしょう。
これはオーバーホールを行い噛み合わせを正常に戻す、もしくは破損の生じているパーツを入れ替えてあげることで修理を行い本来の動きを取り戻してあげていきます。
パーツ破損の場合は汎用(ジェネリック)品と純正品のどちらかが選べる場合があります。販売目的でない限りはジェネリック品でも従来の動きと遜色なくご使用いただけるのでどちらを選んでいただいても良いでしょう。
長くご愛用頂き、その誕生背景からも「相棒」とも呼べるような腕時計もホントに多いと思います。
是非皆様のご愛用されている相棒のような時計のトラブルやメンテナンスのご相談がありましたら是非ブローチ時計修理工房迄お気軽にお問合せ下さい。
皆さまと時計にとってベストな提案をいたします。