Archive

タグホイヤー 修理 オーバーホールとポリッシュ。

4月 30th, 2020

タグホイヤー オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ(外装磨き) 時計修理

タグホイヤー カレラ(自動巻)のオーバーホールポリッシュでお預かりしました。

「不具合はないが、購入してから7・8年たつので、オーバーホールをお願いしたい。」という依頼でした。BROOCHはタグホイヤーの正規販売店です。基本的にBROOCHにて販売させていただきましたタグホイヤーはエドワードクラブを通して正規メンテナンスをお勧めしておりますが、稀に海外で購入されたのか非正規のタグホイヤーの修理をお持ち込みになるお客様も多くいらっしゃいます。正規販売店で修理をお断りされた腕時計もBROOCHにお任せください。どんなものでも直してしまいます!

さて、ホイヤーのシンプル3針モデルの代表格カレラのオーバーホールとケース(腕時計の外装の事を指します)のポリッシュです。

スイスの人気時計メーカーの「タグホイヤー」ですが、こちらのメーカーが販売している人気モデルの「カレラ」。タグホイヤーといえば「カレラ」を想像する方が多いのではないのでしょうか?
「カレラ・ラ・パンアメリカーナ・メキシコ」という歴史的なレース名からインスピレーションを受けて誕生した「カレラ」は、タグホイヤーで最も歴史があり、
1963年から55年も続くシリーズです。

それでは話を作業のほうに戻したいと思います。

~まずはオーバーホール!~

オーバーホールというのは、単に分解し汚れを除去するだけではなく、分解と同時に、歯車の状態やゼンマイ・バネ・ネジに至るまで破損がないか診断し、油切れによる摩耗、擦れ跡など入念にチェックします。
パーツに破損が無い限りは基本的に元のパーツをそのまま使い、異常が見当たらなければ、組み直して行くのですが、その際に時計内部で負担のかかる箇所、例えば、常に動き続けるゼンマイ、テンプ。パーツとパーツが接触する部分など。こういった箇所ひとつひとつに油を指していきます。細かな調整をくりかえし、全パーツが組み上げ、時計内部に油が浸透した時、その時計は正確に時を刻み始めます。
機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

外装磨きでピカピカに!

今回同時進行でポリッシュ加工も施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出てこのような美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

タグホイヤー オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュは新潟市ブローチ時計修理工房へ! タグホイヤー オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュは新潟市ブローチ時計修理工房へ!
上二つの画像はポリッシュ作業をする前と実際に作業を行ったものになります。
磨く前のケースは、細かいこすったようなキズが付いてしまっているのを、ライトを当てたことでよりハッキリと確認できました。
しっかり丁寧にポリッシュすることで、キズのない美しい曲面が見えてくるように!

タグホイヤー オーバーホール(分解掃除)、ポリッシュは新潟市ブローチ時計修理工房へ!

メタルバンドとクラスプもキズが目立ちますので、こちらもしっかり磨いて行きます。ポリッシュ作業の後に一方向に磨き、細かいキズを施す加工をします(この加工を「ヘアライン加工」といいます)。

お客様のお気に入りの時計も、定期的なメンテナンスをしたいとお考えになりましたら、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007

BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007

閉じる