Breguet(ブレゲ)アエロナバルRef.3800のオーバーホール
空軍との融合で伝統を感じる進化を見せたブレゲの時計「アエロナバル タイプXX」
1955年、インドシナ戦争の終結が不透明な状況下、ブレゲはフランス国防省から海軍航空隊向けのクロノグラフ腕時計の製造を依頼されました。
ブレゲはステンレススチールを使用した特徴的な時計を開発し、初期型のタイプXXを成功裏にリリースしました。
これが後に、ブレゲが時計製造ブランドとして出発するきっかけとなりました。
その後、タイプXXは時代と共に進化を遂げ、第2世代のモデルは1970年代に発表され、
幅広のラグやベークライト(樹脂)製の回転ベゼルを備えていました。
そして、1995年には自動巻きムーブメントが初めて搭載された第3世代の「タイプXX アエロナバル」が登場し時計愛好家から注目を集めています。
天才時計師ブレゲが生み出したブランドは今も時計界をリードする
ブレゲは、1775年にアブラアム=ルイ・ブレゲによって創業された、時計の歴史を200年も早めたと言われる最も古い歴史を持つ時計メーカーの一つです。
天才時計技師として知られ、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンなど、多くの革新的技術を生み出し、他の時計メーカーに大きな影響を与えました。
現在でも世界5大時計の一つとして、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネと共に超一流メーカーとして時計界をリードしています。
創業当時ブレゲは懐中時計が主流でありフランスの貴族たちを主な顧客としていましたが、その後もヨーロッパの多くの王侯貴族やエリート達から賞賛を浴び愛用されました。
ビクトリア女王や作曲家ロッシーニ、マリー・アントワネット、ナポレオン・ボナパルト、ナポリ王妃、ロシア皇帝アレクサンドル、
イギリス国王ジョージ4世など、著名人たちも愛用していたとされています。
現代の超高級腕時計に搭載されているトゥールビヨン、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、ブレゲひげゼンマイ、パラシュート耐衝撃機構など多数の機構が、
ブレゲが発明・改良したものであり、現在の腕時計における機構の約70%を占めていると言われています。
同様に、ブレゲ針、ブレゲ数字、ギヨーシェ文字盤などの装飾も、現代の時計において定番のデザインとして存在しています。
ブレゲの歴史は輝かしいストーリーに満ちており、時計に魅了された人は、ブレゲと出会わないまま時計を学ぶことはできません。
専門家や時計愛好家たちは、ブレゲの功績に対して賛辞を惜しまず、「時計の歴史を200年早めた人物」と呼んだり、「時計業界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」称しています。
伝統あるブレゲの時計のメンテナンス・修理もお任せ下さい
こちらのブレゲもサブマリーナやスピードマスターをお持ちの時計の好きなオーナー様です。
お預かりの段階でしっかり動いてはいますが、パワーリザーブ(連続稼働時間)が少々短くなってきているのが気になっている症状とのお話を聞きました。
オーバーホールにて内部のパーツをそれぞれバラバラにして、ひとつひとつの部品に以上がないかチェックを行います。
もしも問題のあるパーツがあるところが見つかればパーツ交換を行って状態の改善を図ります。
特に香箱車(こうばこぐるま)と呼ばれる時計の動力源のゼンマイが入っている歯車、ここがエネルギーの貯蔵庫となって時計の針を動かします。
ゼンマイは基本的に消耗品で、すり減りや劣化も起こりやすいパーツ、その症状が進むと切れて破損してしまうため破損前に交換することも可能でパワーリザーブの改善も期待できます。
伝統を超え、未来へ。ブレゲの時計が刻む、次世代への架け橋。細かなメンテナンスを行うことで時計と歩んだ時間を次世代の家族とも共有できます。
しっかりした造りの機械式腕時計は100年以上も動かすことが可能ともいわれています。
ブローチ時計修理工房なら時計のメンテナンスから修理まで安心してお任せいただけます。
是非、お気軽にご相談お問合せ下さい。