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OMEGA(オメガ)シーマスター ダイバー 300M 自動巻き 青盤面のオーバーホール受付

12月 13th, 2022

オメガの中でも人気のシリーズ「シーマスター」
オメガシーマスター300m機械式のモデル。007のボンドウォッチとしても知られる人気のモデルになっている。

1848年の創業以来、スイスの高級腕時計ブランドであるオメガは、ロレックスやタグ・ホイヤーなどと並び、性別や年齢を問わず多くの人々に受け入れられ、
高い評価を得てきました。その名声だけでなく、アポロ11号でNASAの唯一の公式計時機器として活躍したことや、オリンピックで公式計時を担当したことでも知られています。

オメガのダイバーズウォッチとして有名なシーマスターは、第二次世界大戦中にイギリス軍の水中での要請により製造され、その後マリンとして商業用に改良された興味深い歴史を持っています。
特に有名な海洋探検家ウィリアム・ビーブは、ダイビングボールで人類初の923m潜水に乗り出した際「マリーン」を着用していたという話もあります。1948年、「マリーン」は、今や伝説となった「シーマスター」としてデビューを飾りました。

ダイバーウォッチとしてのスタイリッシュさと堅牢さを備えたモデル
シーマスターの裏蓋にはシーホース刻印が入っている。ギリシャ神話の中にも登場する海神ポセイドンの馬車を引く生き物と言われている。シーホース=海馬、中国~日本では竜の落とし子の事でもある。

ダイバー300Mは、1993年に発表されたシーマスターの代表的なモデルです。300m防水、一方向回転ベゼル、ヘリウムエスケープバルブ、夜光塗料を塗布した丸型マーカーなど、
特筆すべき性能を備えた正統派ダイバーズウォッチです。このシリーズは当初「シーマスタープロフェッショナル」、後に「プロダイバーズ300」などと呼ばれ、その堅牢性と活動性の高さを表していました。

ダイバーズウォッチには華やかなイメージがありますが、スーツに合うのか、それともゴツゴツしているのか、不安な方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、オメガは、厚さ15mm以下のスマートなケースと、セラミック(第1世代アルミニウム)製ベゼルを採用し、傷に強く、堂々とした輝きを放っています。

オーバーホールで内部機構も本来の美しさと動きを取り戻します
オメガの洗練された内部機構は見た目も美しく、パーツ供給も比較的多いため万が一の時も修理やメンテナンスが行いやすいと言える機械。

搭載されているキャリバーはOMEGA Cal.1120 自動巻搭載、秒針ストップ機能付きの2万8800回転の8振動、
OMEGAの最先端技術を投入したクロノメーター認定仕様で高い耐久性と高精度を誇る自動巻きムーブメントです。

お預かりした段階で遅れが生じている状態で、内部パーツの油切れや特にゼンマイ劣化の可能性が非常に高く、
オーバーホールと併せてゼンマイの交換をご依頼いただきました。綺麗に仕上げてオーナー様の元にお戻しいたします。

オーバーホールではひとつひとつの部品の洗浄~乾燥~注油を行い元のように組み直す作業を行います。
シーマスターはその耐水への堅牢性から水に浸すことを想定してご購入いただく方も多いかと思いますが、
かなり高い防水性能を誇る時計でも使用されている素材の劣化、特にリューズ周りや裏蓋の金属の経年劣化・疲労は数年で起こり始めるという認識をもって頂くと安心です。

金属の劣化や疲労は密着している部分でも水分が侵入する僅かな隙間が発生することがあり、
特にメーカーの保証期間が過ぎている時計は生活防水に留めた使用範囲に抑えるようにしていただくと確実です。

時計内部の水分の侵入は急速にサビを進行させてしまいます。
もしも大切な時計を水に浸したりで水分を侵入支えてしまうようなことがあれば是非オーバーホールを行って内部の状態をリセットしてあげましょう。

その他にも破損パーツが原因で不具合をきたしている時計等あれば同じくオーバーホールに併せて部品交換を行い修繕いたします。
時計に関してのトラブルやお困りごとはブローチ時計修理工房までお気軽にお問合せ下さい。お待ちしています。

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