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Chopard(ショパール)ハッピーダイヤモンドの電池交換

3月 2nd, 2022

HAPPY DIAMONDS(ハッピーダイヤモンド)ってどんな時計?

輝くダイヤモンドが煌びやかな雰囲気を演出するハッピーダイヤモンドの腕時計
1860年に時計職人だったルイ‐ユリス・ショパールがスイスのソンヴィリエという小さな村に工房を立ち上げはじまったショパールの歴史。
そして1976年にカール・ショイフレ3世がショパールを引き継ぎ宝飾品と時計を扱いだした後に誕生したと言われる「ハッピーダイヤモンド」
ハッピーダイヤモンドはキラキラ輝く水しぶきをイメージしてデザインされていると言われています
水しぶきが太陽の光を浴びて輝くイメージから生まれたその姿はサファイヤガラスの間を自由に動くようにデザインされたダイヤモンドの輝きから見ることができます。

ハッピーダイヤモンドのムーブメントは1970年代からすべてクォーツ式が採用されていてスイスの中では珍しいことでした。
当時のスイスの腕時計のほとんどはゼンマイを動力とした機械式でしたがハッピーダイヤモンドは発売当時からクォーツ式でゼンマイを巻く必要がない利便性も評価されていたようです。

文字盤の周りをまわるダイヤモンドの数はモデルによって異なり、中には虹の輝きをイメージした6色のサファイヤを使用したレインボーというモデルもあります。

時計の周りの輝くダイヤモンドが存在感を感じさせるハッピーダイヤモンド
最新モデルでも自由に動くダイヤモンドのデザインは変わってなく、普遍的でいつまでも愛され続けているデザインである時計と言えるでしょう。

今回電池交換をご依頼いただいたのもダイヤが文字盤の周りを自由に動くデザインのモデルです。
作業は室内で行いますがダイヤモンドの輝く姿は確かに輝く太陽を感じさせるものでした。

オーナー様のお話によるとお父様にお願いしてご購入された時計で、お父様との当時の思い出のこもった大切な時計とのことでした。
ご購入は20年以上前というお話でしたが美しいハッピーダイヤモンドの姿からはそんな年数が経っているようには見えません。


ハッピーダイヤモンドの電池交換
ハッピーダイヤモンドの背面には魚のロゴが刻印されています

電池交換を進めまる為にハッピーダイヤモンドの背面からムーブメントを取り出していきます。


裏蓋を撮ると電池が露わになる造りとは異なり、ムーブメントが文字盤と一緒に裏蓋にすっぽり収まっています。
とても小さなムーブメントのハッピーダイヤモンド

文字盤を裏蓋から抜き出してあげることで初めて電池が露わになります。
実際に見るととても小さなムーブメントになっていてホントに電池を入れ替えることで動くのか信じられないほどです。

小さなねじを取り電池の押さえを外して電池を入れ替えて作業を進めていきます…
が、こちらの小さいネジを外して入れなおすのは本当に神経を使うのでなかなかの精巧な作業となりました。


電池の入れ替えが無事に終われば方向に気を付けながらケースにムーブメントを戻して時刻合わせをして完了です。
魚のロゴの隣にあるボタンで時刻調整を行うハッピーダイヤモンド
こんな小さな時計部分(ムーブメント)が本当に動くのか,,,ドキドキしつつ裏蓋のお魚マークの横にあるボタンを押して時刻調整を行います。

すると、しっかり動いてくれました。一安心です。
このボタンを押すと少しずつ時計が進むのでボタンを押し続けて時刻を調整していきます。

オーナー様はいくつかの時計店を回ってきたそうですが全面ガラスを理由に断られることが多く、
今回当店で受付~作業完了まで行ったことに対して感動していただけたようで、大変喜んでいらっしゃいました。

もし他のお店で受け付け出来なかった時計をお持ちでいらっしゃいましたら是非ブローチ時計修理工房へご相談下さい。
お客様のご要望や時計の状態に応じたベストな提案をしますので、お気軽にお問合せ下さいませ。

皆様のご来店心よりお待ちしています。

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