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【ORIENT】創業から今まで受け継がれてきたオリエントの機械式へのこだわり

7月 19th, 2022

こんにちは。ブローチ時計修理工房 神田店の32です。

先日、電池交換のためにORIENTの時計を持ってご来店くださったオーナー様がいらっしゃいました。オリエントは日本が誇る時計メイカーのひとつですが、どのように誕生したのか、ふと、私32は、気になりました。なので、今回は、ORIENTの歴史をさかのぼりたいと思います。

日本を代表する三大腕時計メーカー

込められた想いを知ると大切にしたくなるオリエントのスリーエース

ユニークさとメカニズムを兼ね備え、かつ手の届きやすい価格で幅広い年齢層に愛されてきたORIENTは、1901年オリエントの前身である【吉田時計店】からスタートしました。創業者である、吉田庄五郎氏が上野に外国時計の輸入販売専門店として開き、そこから数十年後の1934年に置時計と腕時計製造に乗り出し、東洋時計製作所を開業しました。順調にすすんでいくかと思われましたが、時代は第二次世界大戦へと突入していき、いろいろな企業が軍事産業を余儀なくされ、東洋時計製作所も例外ではありませんでした。終戦後も、すぐに回復することは難しく、いろいろな時代背景に影響され、険しい道のりを歩むこととなります。

そして、1950年。東洋製作所は、現在の東京は日野市で多摩計器株式会社として再起を決意し、量産型手巻き式腕時計【ニューオリエント】を発表。翌年の’51年にオリエント時計株式会社として再スタートを切りました。その年に綺麗な青い針が文字盤上に輝く【初代オリエントスター】が誕生します。「輝ける星」をイメージて作られたこのモデルは、今もなお多くの人に愛されるシリーズとして根強い人気を得ています。

ユニーク差を武器に進化していくORIENT

オリエントスターのオーバーホールはbrooch時計修理工房

オリエントスター誕生を皮切りに、たくさんのモデルを生み出していくオリエント。そのなかには、王道の腕時計から発想にとんだユニークな時計も生まれました。

腕時計の中に小さな豆電球を埋め込み、当時は実用時計として自衛隊などでも使っていたという【ルミナス】。’58年に誕生した、オリエントで初めて防水仕様を備えたクラシックな時計【ロイヤルオリエント】。このモデルは、’64年にダイバーズウォッチとしてもは新たに発表しました。月に一度の調整でその日の曜日がみれる【万年カレンダー】。どれも魅力的なシリーズですが、1970年代のクオーツ式到来で機械式時計を主に生み出してきたオリエントも例外ではありませんでした。大きな大打撃を受けます。オリエントは、一時機械式時計の生産をストップした時期もありましたが、創業当初からの機械式時計へのこだわりをずっと大切に持ち続け、1991年に両面から時計内部がみられる【モンビジュ】など再び機械式時計を誕生させ、また機械式へのこだわりや思いを世界に発信していきます。価格、性能、メンテナンスのしやすさにこだわり、全ての工程を自社で行い、すべてを職人の手で作り上げてきた、オリエントの時計。

アンティーク時計として、当店にも展示販売しております。

創業から今に至るまで紡がれてきた、機械式への想いを是非一度体感してみて下さい。ORIENT (オリエント) 万年カレンダー ビックケース 自動巻き式 腕時計 フェイス


 

BROOCH時計修理工房 神田店の外観

BROOCH時計修理工房では、オーバーホール(分解洗浄ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨きだけでなく、電池交、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。
ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

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