【ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店】腕時計パーツのご紹介② 文字盤(模様・仕上げ・素材)
こんにちは!ブローチ時計修理工房阿佐ヶ谷店です。今回は時計のパーツ紹介第2弾です。
②文字盤
文字盤は腕時計の顔となる存在で、仕上げやカラーリングなど使用する素材で全く別の顔になります。
基本的に文字盤は真鍮を素材としています。真鍮の地板を成型した後にプレスを行い、銀やゴールドのメッキ処理、塗装などを加えニスの塗布やラッカー処理で仕上げを行って制作しています。
模様・仕上げでの文字盤の種類
・プレーン
ポピュラーなタイプ。使う塗料によって光沢やマットにもなる。
・サテン
ツヤが無くマット調が特徴。
・ギョーシェ(格子)
装飾技術のひとつである基盤目状の凹凸がある彫金を施したタイプ。
・ギョーシェ(ウェイブ)
ギョーシェの中で最もポピュラーな波型の縞が彫金されたタイプ。
・ヘアライン(ラディアル)
センター軸を中心に放射線状にヘアラインが施されたタイプ。光の当たり方によってきれいなグラデーションを描く。
・ヘアライン(パラレル)
文字盤の縦方向に直線的に入れられたヘアライン仕上げのこと。
・レコード引き
レコード盤に刻まれた溝の様な、文字盤にリング状に入ったヘアラインやプレス加工のこと。
・格子パターンブレス
ブレス加工によって文字盤上に規則的な格子柄の模様を圧着させたもの。
・サンビーム
文字盤の中央から放射線状に施したライン。ヘアラインより太く光の印影が出やすいのが特徴。
・グラデーション
文字盤のカラーに濃淡のグラデーションがかけられたもの。
・アニマル
文字盤上に奇抜なアニマルパターンを施したもの。
・コンピュータ
IC基盤のような幾何学模様が特徴。
・スケルトン
文字盤をシースルーにすることにより内部の機械の動きを見ることが出来る。
素材での文字盤の種類
・陶製
磁器土を基板に塗り1200度以上で焼き上げたもの。光沢が特徴。
・カーボンファイバー
F1カーに使われる強度と弾性に優れた炭素繊維のこと。
・メテオライト
隕石を使ったもので50種類以上の物質を含んでいるため光の明度で多彩な色に変わる。
・プラチナ
文字盤にプラチナを加えたもので、マットな中に光沢感もプラスされる。
・マザー・オブ・パール
白蝶貝を加工してつくったもの。光の当たり方で虹色に変化する。
今回は文字盤についてご案内致しました。模様や素材を知っているだけで時計のっ見方が変わると思います。お持ちの時計がどのように仕上がったのか調べてみるのもいいかもしれませんね。
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