AUDEMARS PIGUET(オーデマピゲ)クォーツ式ロイヤルオークの電池交換
修理ブランドAUDEMARS PIGUET オーデマピゲ
AUDEMARS PIGUET(オーデマピゲ)の代表モデルロイヤルオーク
 
世界三大高級時計ブランドと言われるパテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、そして「AUDEMARS PIGUET(オーデマピゲ)」。
 中でもブランドの代表的モデルとなっているロイヤルオークの電池交換のご依頼を今回頂きました。
1875年にスイスで誕生した高級時計ブランドであるオーデマ・ピゲのコレクション「ミレネリー」や「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」と代表的なものがいくつかありますが、
 多くの人が「オーデマ・ピゲ」と聞いて思い浮かべるのがこのロイヤルオークではないでしょうか。
 
八角形のベゼルと手彫りの凹凸の加工でギョーシェ仕上げされた盤面が特徴的な姿はラグジュアリー・スポーツと形容されることもあるようです。
 ステンレススティールを用いたこの形状は金属の美しさを最大限に引き出した宝石そのもののようにも感じられます。
 
スポーツウォッチの概念を覆したロイヤルオーク、見た目だけではなく機能面でも”スポーツウォッチ”としての造りを感じることが出来ました。
 デザインを担当したジェラルド・ジェンタ氏は耐衝撃を備えながらも限りなく薄くなるように設計したと言われています。
 一般的な時計の構造とは異なるロイヤルオーク
 
一般的な腕時計は時計の背面に蓋があり、その裏蓋を外すと電池が入っているムーブメントが露わになりますがロイヤルオークは違いました。
 
ロイヤルオークの背面を見ると表側の受けになっているネジが8本入っていて、外すと表面のベゼル部分が外れるようになります。
 
外すと厚みのあるインナーケースになっているパッキンが姿を見せます。
 パッキンの上にはグラスが乗っていて、盤面とグラスの間にステンレスのリングが挟まっているので順に取り外します。
パッキンはリューズを通す穴が通っているため、剣抜きでリューズを抜いてからパッキンを抜き取ってあげます。
 
 リューズは少し巻き芯が通ってますがつまみがメス側になっていて入れなおす際に方向が決まっているので戻す際に注意が必要になります。
 
 (パッキンのリューズを通す穴部分にステンレスのリングが入っているので取る際に飛んで無くさないように注意深く取ります。)
 
ここまで外すとケースの上に盤面(ムーブメント)が乗っている状態になりますので取り出して裏側の電池を交換します。
 
 かなり堅牢な造りでテキパキと工程を進めようにも慎重になるポイントが多いためどうしても作業時間がかかってしまいます。
電池を新しいものに入れ替えましたら、順を追ってもとに戻していきます。
 
 表面のネジを最小限のマスキングしてあげてネジの方向違いやずれが発生しないようにしてから裏返し、ネジの受け部分の方を回して締めます。
 
外していたベルトを戻し時刻合わせが完了したら電池交換完了です。
 ケースやブレスレット部分、裏蓋のコキズはポリッシュ加工でヘアライン仕上げもできるのでご一緒に行っていただくと新品同様の見た目にすることも可能です。
お持ち込み頂きましたオーナー様のお話によると当店へ来る前に問い合わせたお店ではロイヤルオークの取扱いができないとお断りされたそうです。
 確かに一般的な電池交換よりも工程が複雑で、ケースを開ける際のネジやインナーケースの状態によっては取扱いが難しい場合もあるかもしれません。
ですがブローチ時計修理工房なら、まずはロイヤルオークをお預かりして電池交換の実施ができるか診断させていただいたうえでご返答いたします。
 ある程度状態が良好であれば電池交換が可能ですので、眠らせてしまっている時計をお持ちでしたらご相談のみでも是非お問合せ下さい。
お持ちいただきました時計の診断をしてベストな提案をいたします!
 皆様のご来店心よりお待ちしています。
| 電池交換(時計の状態等により変わる場合があります) | ¥5,500(税込) | 
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