FAQ

ステンレスなのにサビました。どうして?

ステンレス(Stainless)

Stain(汚れ)less(無い)の意味が有る言葉です。なのでステンレスとはそのまま「汚れない・錆びない」という意味を持つ金属なのです。ステンレスは鉄の最大の弱点であった「錆び」を防止するように改良されて人工的に作り出された金属で、鉄に比べて長持ちするという特性を持っています。シルバーのように空気に触れると黒く変色してしまうこともありません。空気による変色や水分に気を使う必要の無い素材なのです。ステンレスは日常使いにも最適。また、温泉や海水浴にもオススメの金属です。いつも身に着けていたい腕時計の素材としてもピッタリですよね。

ステンレスとは一般に、鉄に約10.5%以上のクロムを含有して作られる合金です。合金された正式名称はステンレス鋼です。

腕時計で採用されるステンレスは316Lと呼ばれるステンレスで別名サージカルステンレスと呼ばれます。サージカルステンレス316Lは 人体(お肌)に優しい ・軽い ・丈夫、傷つきにくい ・汚れが落ちやすい ・サビ・変色が無いとういうとても優れた特徴があります。さらに医療用工具のメスやハサミ、ボディピアスにも使用されています。

ステンレス鋼の表面は不動態皮膜と呼ばれる厚さが数ナノミリメートルで、主にクロムに酸素と水酸基が結合した非常に緻密で密着性の高い膜で覆われています。この不動態皮膜はぶつけたりして表面が傷ついても酸素があればすぐに再生される性質を持っていますので半永久的にそのまま保たれます。この不動態皮膜が汗や汚れなどの腐食からステンレス鋼を保護しています。ですのでステンレスはサビない材質ではなく、極端にサビにくい材質なのです。

そんなステンレスが腐食するのはなぜ?

ではどうして錆(腐食)が起こってしまうのでしょうか?夏場など汗や汚れがひどい時は汗の中に有る酸性の成分がステンレスを守っている不動態被膜を破壊してしまう事があります。

ステンレスと言えど小傷がある状態で汗などの酸性汚れをそのままに放置しますと腐食してしまうと言ことです。汗の中の酸の強さには個人差があり、人によってはかなり強い酸性を持った方もある様なので、ご自身の汗が強いかな?と感じておられるようでしたら小まめに拭きあげるなどのケアは欠かせません。

そんなステンレスのお手入れ方法はもうご存知かもしれませんが、使い終わった後に拭きあげる事。これだけです!時計を一日ご使用いただいたら柔らかい布などで”さっ”と拭きあげて保管してください。たったこれだけで時計の長持ち度合いは大きく変化します。

ですのでステンレスは磨き直してピカピカにした後も酸素に触れると不動態被膜が出来てステンレスを新たな腐食から守ってくれるのです。こまめに手入れして何時もピカピカの腕時計を使う事が出来るんですね!

※汗の中の酸の強さ及びpH値(酸性かアルカリ性かを示す尺度)、溶液中の溶存酸素量、溶液中のハロゲン系元素の存在、環境の温度、等複雑な条件があります。