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1970年ホイヤー「カレラ」Cal.12 オートマティッククロノグラフのオーバーホール

修理ブランドTAG Heuer タグ ホイヤー

クロノグラフの歴史を大きく動かしたCal.11の後継機Cal.12を搭載したホイヤーのカレラ
未だTAG Heuer(タグホイヤー)の前ホイヤーの時代に1969年にブライトリング、ホイヤー=レオニダス、ビューレン=ハミルトン、デュボア=デプラ社らと共同開発された世界初自動巻きクロノグラフCal.11。
その後継機にあたるのがホイヤー「カレラ」Cal.12 オートマティッククロノグラフです。

【依頼内容】
1970年代は未だタグホイヤーではなくホイヤーの名称だった。その時代のクロノグラフウォッチである。

精度不良一日に30分以上の時間差が生じる。巻いても頻繁に止まってしまうのでこれらを解消したい。


【原因】
69年春に発表された世界初自動巻きクロノ
ホイヤー、レオニダス、ハミルトン、ビューレン、デュボア・デプラと共同開発された

内部の機械に使用されている部品に注されている油の劣化が主な原因。
ゼンマイ極端な劣化損傷が生じていても同様の挙動が起こりえますが、巻いた時の音や感触などで主な原因がある程度把握できます。
ゼンマイは香箱と呼ばれる比較的大きな歯車に格納されている薄い板のようなワイヤー状の金属で、分解掃除の中でこの香箱を開いて確認をします。
目視で劣化の状態は難しくありますが、ゼンマイが切れている場合はすぐに判別付くので交換して修繕します。
油の劣化などで一番注意したいのは歯車を支えている軸と歯車との接する部分のすり減りで、これを破損してしまうと替えのパーツが用意できなくて修理不能に陥るケースも多々御座います。


【時計師コメント】
	マイクロローター
秒針なし
カレンダー付の腕時計に搭載されたクロノグラフウォッチ黎明期の貴重な個体

油の劣化による遅れは、時計の寿命を極端に縮めます。4~5年の定期的なオーバーホールを行うことでより安心して何世代先までも長くご使用いただけます。
特に今回の「カレラCal.12」のような時計史にも深く刻まれているような年代に生まれた個体の後継機は、お子様が歴史などの勉学で知る世界情勢が大きく動いたという“学び”をより身近に実感できる物にもなります。
今、ヴィンテージやアンティークと呼ばれるようになっている時計こそメンテナンスを行い次世代に受け渡す準備をしてみるのも良いのではないでしょうか。

Broochではオーバーホール(分解洗浄)、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ベルト交換やアンティークウォッチの購入の際はBROOCH時計修理工房までお越しください。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

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オーバーホール¥39,600(税込)
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