Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)の腕時計のインデックス修理
今回ご紹介するのは、Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)TH227.1.14.1510 の腕時計のインデックス修理です(電池交換とパッキン交換も行いました)。
時計をお持ち下さった時点で、数字の「9」が取れていました。せっかくかっこいい時計なのに、インデックスが取れてしまっては残念です。
もしこれを見てくださっている方で、インデックスが取れてしまった時計がございましたら、なるべく早く針の動きを止めてください。針を止めておかないと、取れたインデックスを引きづってしまう可能性が高まるからです。そして、文字盤・針・インデックスを傷つけてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
電池式でしたらリューズを引くと秒針が止まります。しかし、リューズを引いている状態というのもまた決して時計によくありません。というのも、リューズを引いていると密閉性が無くなり、中の機械にホコリや湿気が出入りすることを容易に許してしまうからです。
インデックスが取れた場合には、針を止めて、時計を綺麗な袋と箱に包み、一刻も早く時計屋さんにお持ちください。
インデックス修理の注意点とは
今回のようなインデックス修理(貼り付け)は、手作業で行います。したがってお預かりさせていただくにあたって注意点が3つございます。
1つ目は、位置がずれる可能性があることです。足のあるインデックスであれば比較的元の位置に貼り付けを行えますが、足も糊の跡も無かったりすると目測になるため、ズレてしまう恐れがあります。
2つ目は、糊がはみ出す可能性があることです。インデックスの貼り付けは、職人が糊を使って貼り付けを行います。1つ1つ手作業で行うため、特に小さい・細いインデックスは、糊がはみ出してしまう恐れがあります。
今回は幅のあるものですので接着剤がはみ出す危険性は少ないです。
3つ目は、他のインデックスが取れるかもしれないことです。1つ取れてしまっているということは、他の箇所もまた取れやすくなっているということです。作業中にやむを得ず他のインデックスが取れてしまったり、完成してお渡しした直後に取れてしまったりする恐れがあります。受付時に付いていて、その後取れてしまったインデックスを貼り付ける場合には、別途追加料金をいただきます。
これら3点をご了承いただいた上で、作業させていただきます。とりあえず今外れているものが付けられればいいな、という方にオススメです。
裏蓋を開けて作業します
インデックス修理の前に電池を入れて、動作するか確認をします。今回は無事動いたため、インデックス修理に移ります。
インデックス修理は、貼り付け作業の前に、更に他のインデックスが取れてしまうことがございます。それは、裏蓋を開ける際に少なからず衝撃が加わってしまうからです。特にこじ開けを用いるタイプだと注意が必要です。今回はスクリューバック式ですのでそこまで心配がいらず、無事、他の箇所は取れずに作業に入れました。
以下がビフォーアフターの写真です。
before
after
before
after
無事貼り付けられました。
前述しましたが、今回は足のあるものですので、ほぼ元々の位置に貼り付けられました。また、幅のあるインデックスなので、接着剤がはみ出す危険性も少なく、綺麗に仕上がりました。
完成後、お客様にお渡しの際、凄く綺麗に貼り付けられてるね!と嬉しいお言葉をいただきました。
他のところも取れやすくなっているので衝撃には注意してください、そしてまた取れてしまったら貼り付けさせてください!とお伝えさせていただきました。
Tommy Hilfiger(トミーヒルフィガー)の腕時計修理はBROOCH時計修理工房へお任せください
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。