ご依頼内容

1881年「服部時計店」を創業、おもに中古時計の修繕と販売を始めました。1892年に時計製造工場「精工舎」が設立され、当初は人力での工作機械製造を行なっていました。非効率的ながら約2ヶ月後には、掛時計１ダースの製造に成功したといわれています。これが、SEIKOの時計作りの原点であり幕開けです。今回はそんな歴史のあるSEIKOの自動巻き時計の修復を行いました。

修理内容

①オーバーホール

今回のご依頼はリューズがスムーズに引けない、日付曜日が変更できない。この症状を改善し放置していた時計をもう一度、動かしたいとの事でした。オーバーホールの詳細はケース洗浄、各部の注油、タイミング調整などを施し自動巻き上げ点検、ランニングテスト、タイムチェックテストなどを行い完了といたしました。

②リューズ調整

以前、修理に出した際にリューズを交換されたとの事でしたが、その時に不具合があったかもしれないとのことでした。日付・曜日変更の可動に関わる不具合はリューズの機構に故障があることが判明、部品の修理と調整をおこない可動試験を経て完了としております。

時計師のコメント

リューズ部品の不具合を修復、日付・曜日変更機能は回復。この時計は珍しいタイプの機構で日付・曜日を変更するタイプで、リューズを押すことにより日付・曜日を変えるものとなっています。今回はこの部品に問題がありシャフト部を修繕、本来必要な押しボタン機構を復活させる事により問題を解決することが出来ました。今後も定期的なメンテナンスを行い末永いご利用をお勧めいたします。

BROOCH時計修理工房

BROOCH時計修理工房では、アンティークウオッチ販売、オーバーホール（分解洗浄）は、ポリッシュ加工（ケース・バンド）外装磨き、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

その他の修理事例

今回のSEIKOような症状以外の修理も承ります。時間の遅れ、突然止まった、水没してしまった等や、電池交換から、オーバーホール、ポリッシュメントなど、時計にかかわる様々な不具合やメンテナンスに対応しています。気になる点がありましたら是非ご相談ください。