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【LONGINGS】ロンジン アドミラル 機械式腕時計のケースポリッシュとベルト交換をご依頼頂きました

11月 7th, 2022

こんにちは。BROOCH時計修理工房 神田店 スタッフの32です。

本日は、ロンジン アドミラルの機械式腕時計のケースポリッシュとベルト交換をご依頼頂きましたのでご紹介させて頂きます。

西郷隆盛も愛用したといわれるブランド

LONGINGS-ロンジン-は、1832年スイスのサンティミエでオーギュスト・アガシが時計会社と共同経営と言う形で立ち上げたブランド。スイス時計のなかでも特に長い歴史を持つ、メーカーでスタートは懐中時計でした。アガシの親族がアメリカにいたこともあり、アメリカを中心に、スイス国内、パリと彼らの製品を世に広めていきました。なんと、1866年の工場建設まで、時計職人たちは自宅で作業していたそうです。【レ・ロンジン】と言う場所に、工場を作ったことから社名も現在の【LONGINGS-ロンジン-】に変わったそうです。その翌年、パリ万国博覧会で銅メダルを受賞し波に乗ったLONGINGS-ロンジン-は、近代的な製造方法で懐中時計の量産に成功し、1929年のバルセロナ万国博覧会までに全部で10回のグランプリに輝き、最終的には歴代万博で28個の金メダルを獲得しブランドを大きく成長させました。エルヴィス・プレスリーやアインシュタイン、西郷隆盛も愛用していたというロンジンの時計。西郷隆盛が生きていた時代には既に日本にロンジンが来ていたというのも歴史の長さを感じます。

 

アドミラルは歴代アスリートたちと研鑽してきたロンジンの軌跡を具現化したコレクションと言われ、クラシカルな面影を残しつつも、現代的なラグジュアリー感も兼ね備えたモデルとして愛されてきました。そのロンジンが生み出す性能は、折り紙付き。拡大していくクオーツ時計に対抗して自動巻きムーブメント開発に力を入れ、優れた機械式時計を作りたいという意思を体現していきます。それと同時にしっかり時代の流れも考慮してにクオーツ時計の開発と製造にも動いていました。歴史が長ければ長いほど、方向性を変えるのは難しいのが人間ですが、それをしっかりと改革していったロンジン。2世紀というとてつもない年月を時代と共に一歩んできた老舗時計ブランドが確立した地位は、なるべくして確立されたように感じます。

今回ご依頼頂いたこちらのアドミラルは、ベルトが切れてしまっている状態でオーナー様がお持ちくださいました。今までつけていなかったと仰っていましたが、ポリッシュをきっかけにベルトも一新し、今までとは違う雰囲気になったこの時計を着けたいということでご一緒にご依頼頂きましたベルト交換もだいぶ斬新なものを選ばれていました。

キレイになって帰ってきたこの時計が、またオーナー様のもとで輝く日が私たちも楽しみです。


BROOCH時計修理工房 神田店の外観

 

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