GAY GIANO(ゲイジアーノ)の腕時計の電池交換
今回ご紹介するのは、GAY GIANO(ゲイジアーノ)GH-148の腕時計の電池交換です。
電池が切れてからしばらく放置していた時計をお持ちいただきました。
ぱっと見すごく複雑な構造でありながら、非常にダイレクトでシンプルなデザインです。ネットで検索エンジンでゲイジアーノを探すと、あんまり検索結果出て来ないのですが、オーナー様との会話でこの腕時計について沢山お話を聞くことが出来ました。オーナー様によると、この時計は約30年前に購入されたそうです。当時ではデパートではかなり有名なデザインだったようで、その影響を受けて購入されたそうです。
裏蓋を見れば、時計の歴史が一目瞭然で、磨耗や傷が肉眼で確認できます。この時計がオーナー様に愛用され、長い時間を共に過ごしてきたことを示しています。
技術の進歩に伴い、オーナー様も最近はアップルウォッチを身に着けるようになりました。ところが、やっぱりまたフォーマルの場面の時はこのゲイジアーノの腕時計を着けたくて弊店にバッテリー交換をご依頼頂きました。
裏蓋を開けて見ると
ムーブメントにはMORIOKA TOKEIとあります、日本のムーブメントですね。
前回電池交換をしたのは10年以上前で、その後はバッテリー交換せず腕時計が止まっていました。かなり長い時間放置していたため、軽い液漏れの状況になっていました。応急処置を施して新品電池を入れてみたところ、動作を確認することができました。お客様には機械内部をお見せし、液漏れが起きていたことをお伝えしました。そして、液漏れによる機械内部への影響は大きく、このままではサビや腐食の原因となり兼ねないため、オーバーホールを提案させていただきましたが、今回は見送る形となりました。
また今回は、電池交換と一緒にパッキン交換もさせていただきました。パッキンとは裏蓋の溝にある輪ゴムのようなパーツで、防水防塵効果があり、時計を大切にお使いいただく上では欠かせないパーツです。電池交換による裏蓋の開閉時に、パッキンを100%元の形に戻すことはできないため、一緒にパッキンも交換することをオススメしております。
GAY GIANO(ゲイジアーノ)の腕時計修理はBROOCH時計修理工房へお任せください
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。