OMEGA(オメガ)スピードマスター3552.59 レーシングモデルのオーバーホール受付
ミハイル・シューマッハ モデルのベースになったスピードマスター
スピードマスターと言えば世界初の月面着陸をした時に着用されていた腕時計としての伝説的なエピソードが有名ですが、
一方でカーレーシングとの深い結びつきがあることでも知られていて、今もレーシングスタイルの時計をリリースし続けています。
元々スピードマスターはカーレースを想定してに制作された時計で、
当時のシーマスターにクロノグラフを搭載したモデルがスピードマスターとして進化したと言えます。
そのため裏蓋には今でもシーマスターのロゴ「シーホース」が刻まれていてその名残を感じます。
1960年頃から宇宙開環境にも適応できるに時計をNASAが募集、それに応募した一社がオメガでした。
1966年にはオメガが正式に採用され、以降のスピードマスターに「プロフェッショナル」の文字が記載されるようになりました。
納得の銘「スピードマスター」の名実
今回お預かりしたスピードマスター3552.59の盤面には「RACING」と「CHRONOMETER」という文字が記載されているのが確認できます。
実はこの時計、数々の限定モデルにあるミハイル・シューマッハモデルの原型となったモデルと言われているようです。
ミハイル・シューマッハモデルもいくつか出ていますが時計に「シューマッハ」の刻印が確認できるのは2000年のモデル以降のようです。
レッド・イエロー・ブルーの盤面のものもあるようですが、こちらは「ワールドチャンピオン」モデルの原型になっている様子。
後の1~7のインデックスが数字になっているレジェンドモデルはタフな心臓ともいえるコーアクシャル脱進機を備えていて、
こちらのモデルもクロノメーターを通った厳格な時計の精度の規格をクリアした名機が積まれています。
ワールドチャンピオンが6.9.12時のインダイヤルに対し、レジェンドモデルは3.6.9時にインダイヤルがある見た目の雰囲気で言うと、
ちょうどその間位の期間にデザインされたようにも感じられるのでシューマッハモデルのコレクターは持っておきたい1本かもしれません。
腕時計を久しぶりに使用する前にはメンテナンスしましょう
クロノグラフの内部機構はパーツが数多くシンプルな3針の時計と比較すると2~3倍以上の数の部品が入っています。
部品の数の多い精密な機械ですから信頼できるところでメンテナンス・修理を行いたいですよね。ブローチ時計修理工房なら100以上のオメガを手掛けた実績もございますので、是非安心してお任せ下さい。
今回お持ちいただいたオーナー様はご家族の時計を受け継いで使用するとのことでした。
機械式時計はしっかりした造りのものであれば10年20年と時を経ても世代を超えて受け継いで使用していける
「ヘリテージ・コレクション」としての側面もあるのが素敵でロマンを感じます。
個人的にも「家宝」として高級腕時計が伝わっている、と聞いてもカッコよくてかなり憧れてしまいます。
もちろん長く安心してご利用いただくには定期的なメンテナンスが必要になってきます。
大切に扱っているオーナー様の中にはオリンピックイヤーを目安にオーバーホールしているという人もいるように数年に一度が理想的な周期になっています。
時計って保管している間、動かしていた方がいいか、それとも(ワインディングマシーン等使って)動かしていた方がいいか疑問に持つ方も多くいらっしゃいます。
数週間程度なら動かさずに保管していても大丈夫かと思いますが、一番の懸念は油の状態変化です。
100以上、クロノグラフ等の複雑な機構になると200~300以上と言う細かいパーツそれぞれに油が注してありますが、
経年で劣化や剥げが出てきたり、長い期間動かさないでいると固着してしまう場合も出てきます。
そうならないためにも数年に一度、全パーツ分解して洗浄を行い、油を注しなおしながら組上げなおすオーバーホールが必要になってきます。
「家宝」のような側面で見た時、しっかりメンテナンスして次の世代に受け継いでいくためにも是非メンテンナスを行いましょう。
自分が過ごした時間、せっかくなので次世代のお子様やお孫さんにも同じ時計で新しい思い出を刻んで欲しいですよね。
お手持ちの時計に関してメンテナンスや修理、その他にもお困りごとがあれば是非お気軽にお問合せ下さい。