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カルティエ Cartier パシャCビッグデイトのオーバーホール(分解掃除)

1月 11th, 2023

ジュエラーから時計の製造まで巧みな技で形にするCartier
シルエットからCartier(カルティエ)らしさが伝わる曲線が美しい防水時計のパシャc

ジュエラーとしての側面が強いイメージを持つカルティエ、そんなカルティエの腕時計のコレクションの一つ「パシャ」はラウンドケースとリューズカバーが特徴的。
お洋服を選ばれる際に小物で宝石を身に付けたいけど、小物を取り入れる感覚がいまいち掴みにくいそう思われる人も少なくないと言うコーディネーターさんの記事を先日目にしました。

実際、宝石に触れる文化って日本ではあまり馴染みが深くなく櫛やかんざしがアクセサリーの代わりになっていた時代が長かったようです。
明治時代の洋装化に伴っての本格的にジュエリーが日本に入ってきたとの説が有力なようです。

時間の概念に関しても、明治5年に暦を太陰太陽暦からグレゴリオ太陽暦に改め海外の様式に併せ文化を取り入れるという大きな変化がありました。
日本人にとって洋服をはじめ洋装に宝石を用いる文化はヨーロッパ方面と比較して歴史が浅いと言えるので仕方ないとも思えます。

しかしヨーロッパでは洋服の着方は親から子へと教えられ、時計や鞄などはお爺様の物をメンテナンスして使うという先代からの家族の温もりを感じられるような文化が根付いているそうです。
特に腕時計は「時刻を把握する」という理由付けから身に付けやすい装飾品としての側面もあるので、小物を身に付けるのが何となく苦手、という人も「先ずは付けて見よう」と感じやすいアイテムであります。

この理由付けがある腕時計の中でもジュエラーとしての歴史も深いカルティエの時計なら、ベーシックな装いでも手元にあるだけでグっと全体の雰囲気を引き締めてくれます。
こちらのパシャの見られるように、ケースの全体的なシルエットやガラスから側面に渡る局面が美しく、ロイヤルブルーの盤面にローザンシュ型の針がクラシカルかつ高い品質を演出します。


青を纏ったパシャCビッグデイトが美しい
ベゼル部分の曲線も美しくこれを定期的に磨くことで常に手も度を煌びやかに彩るカルティエのパシャC

レールウェイの上に置かれたドットインデックスに3・6・9・12のアラビア数字のインデックスと6時にビックデイトが表示されそのフォントは伝統的ながらも愛らしさが垣間見えます。
これまで手元に装飾品を身に付けてこなかった人は是非腕時計から、特に信頼あるブランドの機械式腕時計を選ばれると間違いなく、且つ次世代に受け継げるほど長くご使用いただくことが可能です。

使用感が出てきたり数年使用した段階でメンテナンス(オーバーホール/分解掃除)を行って長く安心してご使用いただけるように、
また外装の磨き(ポリッシュ加工/新品仕上げ)を行っていただくと使用感を一掃して新品本来の輝きを取り戻します。
特にカルティエのフォルムは伝統的なデザインから洗練されていて、輝く状態にしておくことで本当に計算された美しさで光を反射させるのでお試しください。

修理やメンテナンスもお気軽にご相談下さい
アイコニックなリューズカバーはリューズからの浸水を防ぎ衝撃から守る堅牢性を示してもいる

こちらのパシャCは備えていたリューズカバーが落下の衝撃により歪んでしまっていましたがその場で調整。
落下させてからの時間のズレが大きくなっていたためタイムグラファーにおいて確認するとテンプの振れ方に問題がありそうでした。

オーバーホールでパーツのチェックを行い破損があれば該当箇所を交換して修繕、
また噛み合わせの問題であれば洗浄~注油しながらの組み直しを行うことで本来の動きに戻ることが期待できます。

併せてポリッシュもご依頼いただきましたのでピカピカに磨いて本来の素晴らしい輝きを取り戻すことでしょう。
先に触れている通り、Cartier(カルティエ)の体現している曲線美がひときわ輝く状態になるのでパシャのオーナーの皆様には是非ポリッシュを体感していただきたいです。

Cartier(カルティエ)やBVLGARI(ブルガリ)と言ったジュエリーブランドの時計も内装から外観迄しっかりメンテナンスいたします。
時計に関してのお困りごとやトラブルの際にはブローチ時計修理工房までお気軽にお問合せ下さい。

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