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オメガ (OMEGA) コンステレーション の腕時計の電池交換

12月 25th, 2021

オメガ (OMEGA) コンステレーション の腕時計の電池交換

今回紹介するのは、スイスの高級時計メーカー、オメガ (OMEGA) コンステレーション電池交換です。
白い文字盤にドットインデックストノー型スクエア型の良いとこ取りをした様なケース、そして何といっても4本の爪が目を惹く素敵なデザインですね。

オメガ (OMEGA) コンステレーション の腕時計の電池交換

こちらの時計は購入から10年以上経過していて、オーバーホール歴等はありません。
電池が切れてから半年くらい経過しているそうで、液漏れをしている可能性が懸念されました。液漏れとは、電池の中に入っている液体が電池の外に漏れてしまう現象で、使い切った電池を放置していると起こる可能性があります。

裏蓋を開けてみると

オメガ (OMEGA) コンステレーション の腕時計の電池交換

電池の上に指紋が見えます。前のお店で電池交換をした際に、指で触って電池を押し込んだ時に付着したものと推測されます。専門店であれば、素手で電池を触ることは絶対にしません。ショートを起こしたり、指の脂が付着することで機械に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
時計内部にやむを得ず触れる際、当店では、技術師全員が必ず指サックをつけて作業させていただいております。
中の状態としては、幸運にも液漏れは見受けられず、新品電池での動作が確認できました。しかし、油は既に切れており(油切れ)、電池を交換しても早めに止まってしまう可能性がありました。
購入から年数が経過しているため、大切な時計でしたらオーバーホールさせていただきますと案内させていただきましたが、今回は見送る形となりました。

コンステレーションとは

コンステレーションとは、美しさと正確さを兼ね備え、長年愛され続けているオメガのドレスコレクションです。
「コンステレーション」には、英語で「星座」という意味があります。1952年に開催された、世界中の時計メーカーが時計の精度を競い合うコンクール「天文台クロノメーターコンクール」で優秀な成績を残したことをきっかけに、星座を意味する「コンステレーション」が名付けられました。
そして、裏蓋には天文台の観測ドームが刻印されており、コンステレーションが高精度な時計であることを意味しているとされています(以下の画像は今回の時計と異なります)。

オメガ (OMEGA) コンステレーション の腕時計の電池交換

今でこそステータス性やデザインで価値を計られることの多い時計ですが、当時は正確性を極めるため、各ブランドがしのぎを削っていました。その中でオメガのコンステレーションは「世界一正確な時計」として人気を博したのです。

コンステレーションの歴史

今も尚、新作モデルが世に放たれているコンステレーションですが、確固たる定番モデルというものが存在しません。これは人気がないということではなく、サイズ・素材・デザイン・機構が豊富であることを意味します。バリエーションがあるからこそ、身に着ける人ごとにそれぞれのコンステレーションがあるのです(以下の画像は今回の時計と異なります)。

また、コンステレーションは長い歴史の中で、デザインを大きく変えてきたことも見逃せないポイントです。
1953年にケース・文字盤とも金無垢のモデル、1963年にジェラルド・ジェンタによる楕円形ケースモデルを発表しました。そして1982年の「マンハッタン」では、名高い4つの「爪」がケースに設けられました。今回の時計にもこの「爪」があり、コンステレーションの象徴となっております。
また、ケース上下の半月状ファセットや一体型ブレスも採用され、これらはコンステレーションのアイコンとして継承されています。
同じコンステレーションでも、時代によって雰囲気や性能が大きく変化しているのです。

オメガ (OMEGA) の腕時計修理はBROOCH時計修理工房へお任せください

BROOCH時計修理工房神田店の外装

ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換・コマ調整・バネ交換・バンド交換などの作業などありとあらゆる修理・作業を承っております。即日対応も行っております。大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。ご相談だけでも承っております。

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