ジラールぺルゴ(GIRARDPERREGAUX)腕時計のオーバーホール
ジラールぺルゴ(GIRARDPERREGAUX)腕時計のオーバーホール
今回は、ジラールぺルゴのオーバーホールのご依頼です。お持ち込み時の状態は、時間の遅れがでており、オーバーホールは2年前にされたとのことです。以前も時間の遅れが出たことがあり、その時は磁気抜きをしたら直ったとのことでした。今回も磁気が原因だろうとのことだったのですが、磁器抜きを行い測定器にかけてみましたが、かなりの時間の遅れが見られました。おそらく中の機械に問題がある為、今回はオーバーホールで承ります!
ジラールペルゴ(GIRARDPERREGAUX)ってどんなメーカー?
スイス時計の名門ジラール・ペルゴはジュネーブで活躍した時計師・宝石職人のジャン=フランソワ・ボットの時計作りによって始まります。ジラールペルゴはの一環製造を行う(マニュファクチュール)メーカーとして時計マニアから根強い人気があります。1791年に創業されたジラールペルゴは世界で4番目に古い時計ブランドです。この頃は、ジラールペルゴという名ではなく、ボット社という名で時計を製造していました。当時の時計界では腕時計の量産を行ったメーカーは存在しておらず、初めて腕時計の量産を行ったメーカーとしても有名です。その後、ボットはパリやフィレンツェに店を展開し、各国の上級階級から支持を得ました。ジラールペルゴの時計は創業者一族の一人「フランソワぺルゴ」によって日本の江戸時代に輸入された”日本初めてのスイス時計”でもあり、日本の時計史とも深い関わりがあります。1969年には機械式のみならず、クォーツ時計の製造に成功しました。そこでスイスでは初となるクオーツ時計の量産を行いました。ただ、同時期に日本のセイコーが発表したクォーツモデルの方が大きく普及してしまったため、クォーツ時計を作り上げたもう一つのブランドとしての事実はあまり知られない結果となってしまします。よくクォーツムーブメントはセイコーが世界で初めて作り上げたとされていますが、初のクォーツ腕時計の商品化はジラールペルゴともいわれています。また、現在のクォーツムーブメントの周波数、32,768Hzを定めたのもジラ―ルぺルゴです。自社で開発したムーブメントを数多くのブランドに提供するなど、その信頼性の高さと確かな技術力は、時計界から高い評価を受けています。