CHOPARD(ショパール)アルパインイーグルのオーバーホール
時計から始まるショパールの歴史
ショパールは1860年創業のスイスの老舗時計ブランドです。
ジュエリーに強いジョイフレー家とつながりを持ったことで、時計、ジュエリーともに高い評価を得るブランドになりました。
ショパールはルイ・ユリス・ショパールが創業したブランドで、彼の独創的なクロノメーターや信頼性の高い懐中時計の製作で注目を集め、
スイス鉄道の公式サプライヤーに選出されるなど高い技術を武器に時のロシア皇帝など様々な権力者を顧客に抱えていました。
しかしルイから3代目のポール・アンドレ・ショパールの代になると第2次世界大戦の影響もあり低迷期を迎えてしまい、
メゾンを継ぐ後継者もいなかったことからドイツのカール・ショイフレ3世にショパールを売却しています。
ショパールを買収したカール・ショイフレ3世は商才豊かな人物であり、自身が手がけていたジュエリーと
ショパールの時計技術を掛け合わせて低迷していたショパールを再び世界的なメゾンへと返り咲かせることに成功しています。
ショパールの時計には創業期から長年培ってきた時計のサプライヤーとしての高い技術とルイ・ユリス・ショパールから続く独創性があります。
レディース時計では誰もが耳にしたことがあるであろう「パッピーダイヤモンド」がクオーツ時計のアイコンシリーズとして世界中で人気となっており、
メンズ時計ではミッレミリアや自社製造のムーブメントを搭載したL.U.Cシリーズなど強みを存分に活かした高級時計が特に高い人気を博しています。
また、ショパールのもう1つの魅力であるジュエリーに間してはジョイフレ一家のこだわりが詰まったコレクションが多く発表されています。
時計同様に人気の高いハッピーダイヤモンドをはじめ洗練されたデザインのアイスキューブ、
これらよりさらにハイクラスなレッドカーペットコレクションなど1人1人にフォーカスしたプレシャスジュエリーが女性を中心に世界中で高い支持を集めています。
不動の人気になったラグジュアリースポーツ
アルパインイーグルは、2019年に登場したショパールの新型です。その名の通り「アルプスの鷲」にインスパイアされて作られた時計です。
実は1980年に発表した「サンモリッツ」が元になったモデルとされています。
このサンモリッツを、現在、人気のある「ラグジュアリースポーツ(ラグスポ)」として再構築したモデルがアルパインイーグルなのです。
ラグスポというと、パテックフィリップ「ノーチラス」やオーデマピゲ「ロイヤルオーク」などが代表例として挙げられるカテゴリーです。
近年ラグスポは一世風靡していますので、ショパールもアルパインイーグルで、このカテゴリーに挑むことにしたとも考えられます。
種類ですが、大きさは、ラージサイズの41mmとスモールサイズの36mmが用意されています。そして、素材は、オールステンレス、ローズゴールドとステンレスのコンビ、オールローズゴールドが用意されています。また、文字盤カラーは、ブルー、グレー、ホワイトマザーオブパール(36mmのみ)が用意されています。
ムーブメントは、グループメーカーのフルリエエボーシュ製で、ラージサイズに「Cal.01.01-C」、
スモールサイズに「Cal.09.01-C」と、別のキャリバーが搭載されます。
オーバーホール目安時期
発売から4年近く経過するアルパインイーグルは機械式腕時計、3~4年経てばオーバーホールを行う目安の時期になります。
当初購入された人は既にメンテナンス時期と思っていただいたほうが良いです。
数多くのパーツが組まれ噛み合い動いている機械式腕時計全般に言えることですが、
歯車同士・各歯車の芯・密着して巻かれるゼンマイこれらが密接して動いているため圧力がかかった状態で摩擦が生じています。
これらの摩擦を軽減するために、宝石軸受けが使用されていますが、専用の油が塗布された状態で軽減されるものになっています。
油は2~5年で劣化しますので、早めのオーバーホールで摩擦を軽減し、パーツのすり減りによる劣化・損傷を防ぎます。
ここでのオーバーホールを逃すと5年目に入っていよいよパーツ破損のリスクが高まってしまいます。
まだ行っていない人は是非この機会にブローチ時計修理工房でオーバーホールをご検討下さい。
お問合せからお気軽に、お待ちしています。
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