OMEGA オメガスピードマスタープロフェッショナルref.145.0022 オーバーホール
オメガ ref.145.0022 オーバーホール(分解掃除) 時計修理
オメガ(OMEGA、Ω)は、世界的に有名なスイスの高級腕時計メーカーです。
そして代表作のスピードマスタープロフェッショナルが持ち込まれて来ました!時計師としてはこう言った手巻きの本格的な腕時計のオーバーホールはテンション上がりますね!!(やっぱりスピードマスターは手巻きですよね?)
今回BROOCH時計修理工房へ持ち込みいただいたお客様の時計は、『オメガスピードマスタープロフェッショナル ref.145.0022』
~スピードマスターの秘話~
宇宙開発でNASAと共に人類初の月面着陸を成し遂げた歴史的な腕時計である『オメガスピードマスタープロフェッショナル』は、以外にもモータースポーツ用の時計として誕生しましたんです。ちなみにスピードマスターはダイヤルではなく外周ベゼルにタキメーターを表示した世界で初めての時計と言われています。スピード計測器をベゼルに搭載したという意味で歴史的なデザインの一本なのは言う迄もありません!
スピードマスタープロフェッショナルの逸話で大好きなのはやはりアポロ計画の話、アームストロング船長との月面着陸もかっこいいのですが個人的には映画にもなったアポロ13号ですよね!1970年4月NASAのアポロ計画で人類3回目の月面着陸を目標にしたアポロ13号、しかし着陸直前に酸素タンクの爆発によって月着陸を断念。ヒューストン管制室の指示で月の裏側を回って地球に帰還することとなったのです。
アポロ13号内部では電気系統がダウンして次々トラブルが発生!それでも地上から指示を送るヒューストンや船長以下乗組員はあきらめませんでした。やり直しのきかない絶対的な状況の中で大気圏再突入時にアポロ13号の姿勢を修正する必要に迫られました。カウントダウン用クロックは使用不能、計測器が無い状況で正確に14秒を図る必要に迫られたのです。そこで噴射時間を正確に計測し、再突入角度を決定するのに役立ったのは、宇宙飛行士が着用していたオメガスピードマスターだったのです!!うぅ感動しますね!(映画「アポロ13」も併せてみてみてください!)
話は戻ります。『オメガスピードマスタープロフェッショナルref.145.0022』お持ち込みのお客様より「クロノグラフのスタートボタンが効かないので直せますか?」という事と、「しばらくオーバーホールをしていないため、オーバーホールをお願いしたいです」とのご依頼を受けました。
(このままでは地球に無事生還できませんね!)
時計の内部を詳しく調べてみると、ストップウォッチを作動させるときの部品の一つ(スタートレバー)が途中で折れていました。
↓本来くっついていなければならない部品が外れています。
オイルの状態も悪かったので分解掃除オーバーホールとスタートレバー部品の交換で修理をお受けする事になりました。
手巻きの機械はいつ見ても美しい輪列で感動します。複雑なクロノグラフのギミックも素敵です。ちなみにオーバーホール時のプラスチック風防の磨きはサービスで行います。
~アクリル(プラスチック)風防の磨きはおすすめです!~
↓BEFORE 傷アリの状態磨く前、アクリル風防は柔らかいのでどうしても傷がついてしまいますよね、でもスピードマスターをお持ちになるなら機能性重視のサファイヤガラスよりもこの風防の方がアジがあって個人的にはお勧めです。
↓AFTER 研磨後 傷が取れキレイになりました、ちなみにスピードマスターの風防にはオメガのシークレットロゴが刻印されています。どこかわかりますか?(私の写真だと確認困難です。)
↓ポリッシュすると新品のような輝きを取り戻し外装もとてもきれいになりました。
OMEGA オメガスピードマスタープロフェッショナル ref.145.0022
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