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ダイアル

腕時計の顔ともいうべき文字盤の事を指す用語がダイアル

日本語で言うと文字盤の事。
時計の顔となるパーツで、時計の数だけデザインや種類が存在する。英語では”Dial(ダイヤル)”と呼ぶ。

グッチ(GUCCI)の腕時計のバンド交換

修理事例:グッチ(GUCCI)の腕時計のバンド交換で紹介したグッチ(GUCCI)レディース
の腕時計には黒い文字盤が採用されている。ブラックダイアルと呼ばれる黒い文字盤はシックな印象を与えて高級感も演出してくれる。腕時計の文字盤で最も人気の高い色は白で次いで人気なのが黒い文字盤です。白が圧倒的に多い事から黒を選んだだけでこだわりの演出にも繋がります。

前述の通り代表的な腕時計の文字盤は白色です。白は清潔感を感じさせる色であり、フォーマル用のドレスウォッチやビジネス用の腕時計などには特に採用されているようです。
また女性用では清潔感が人気でさわやかな印象を与えることもあり定番中の定番カラーともいえる人気のカラーです。TPOに左右されない白文字盤は殆どの時計ブランドの殆どのラインナップにも採用されています。
白文字盤が美しいオメガコンステレーション

上写真のオメガはマザーオブパールと言うシロチョウガイの貝殻を文字盤に採用したモデルです。ダイアルに真珠を採用する事で高級感がでて女性に人気が高い仕様となります。

錆びてしまったり色が焼けてしまった文字盤を修理できる?

オメガの時計修理はブローチ時計修理

長い間の仕様で文字盤が日焼けしてしまったり、歯車に使う油が文字盤を腐食させてしまうことが有ります。そうなってしまったら元に戻せないんでしょうか?時計の顔と言っても過言ではない文字盤。ちょっとした錆や汚れは気になってしまいますよね?また、針夜光が取れてしまったり、文字盤内に汚れが付いてしまう事も在ります。
いつも眺める文字盤は、できるだけ綺麗に保っておきたいものです。因みに腕時計は腕に装着していると一日に平均で60回程度時間を確認するために見るそうです。ちらっと視界に入るだけだと何千回に及ぶのかもしれません。(人間の脳は美しい物や綺麗なモノ気に入っているものを見るとベータエンドルフィンが分泌されて健康にも良いそうです。)
しかし長く大切に使っておられる腕時計ほど、経年劣化は避けられません。
そんな文字盤の劣化を修理できないか?とお悩みの方も実は多く居られると思います。ブローチ
時計修理工房では、文字盤の傷や塗装の剥離などを、リダン再塗装で修理する事が出来ます。
※文字盤をリダンすると改造品となり正規アンティーク時計としての評価は下がってしまいますのでリダンされる際は慎重にご検討ください。文字盤のリダンや再塗装はモデルや腕時計の状態によっても価格が異なる為にご検討の際は店頭スタッフまでご相談ください。
水入り等で一度錆びてしまうと文字盤は元に戻せません、お気に入りの腕時計は長くお使い頂くためにも日ごろから小まめなメンテナンスを欠かさず行うことが大切なのです。

ラッカー塗装とエナメル文字盤加工

文字盤の色はどの様にしてつけているのでしょうか?通常腕時計の文字盤にはラッカー塗装が採用されます。文字盤にラッカー塗料を薄く均一に吹き付け塗布する装飾技法です。ラッカーダイアル塗料を何層にも重ねることで文字盤の耐久性が高まると共に艶感のあるしっとりとした上品な色合いに仕上がります。
腕時計は手首に装着されます。時計の装着される手首は、体温だけでなく気温の変化大きいために、そうした変化にも変質変色しない素材で作られる必要が有ります。
腕時計のパーツは一定の条件では無く温度や湿度の変化にも対応できる強い素材で作る必要が有り、腕時計創世記の1800年代には様々な文字盤素材が生み出されました。
最終的にラッカー塗装の上からガラス質の釉薬を焼き付けるエナメル加工等も発明されました。
エナメル加工では釉薬に色を入れて絵を焼き付ける事も在ります。そうした仕上を七宝焼きなどで使われるエマイユと呼びます

文字盤に施す職人技「ギョーシェ」

【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】腕時計の針の種類をご紹介いたします

修理事例:ブレゲ(BREGUET)Classique の腕時計のバンド交換で紹介したブレゲ(BREGUET)クラシック(Classique)Automatic 5157BA/11/9V6にはギョーシェ彫りが施されている。ギョーシェとは高級時計に採用される文字盤に格子柄の彫り込みを施した加工のことで文字盤を立体的に見せる仕様。文字盤だけでなく、ベゼルにもギョーシェ加工は行われる。このギョーシェを開発したのは天才と蹴り師と言われたアラン・ルイ・ブレゲ氏、当時は専門の彫職人が手作業で一点一点行っていたが、現在では機械で加工したり、型押しによってギョーシェ装飾を施している時計も多くあります。
時計の文字盤に様々な加工が出来る現代では想像できませんが、文字盤に当たって日興が反射して見にくくなるのを避ける仕様だったとか。確かにダイアルに凹凸が出来る事で光を乱反射させて見易くなっていますよね。

上写真のブレゲのギョーシェはパリの爪を意味するクル・ド・パリと呼ばれる仕様で小さなピラミッド状の突起物を手作業で作り出していくギョーシェ加工です。
OMEGAのSeamasterの時刻遅れはオーバーホールで治ります。
この他にもギョーシェには放射線状の彫模様を施す「ソレイユ」や波模様を模した「ヴァーグ」(上写真オメガシーマスター)日本の市松模様の様な「ダミエ」等が有ります。
オーデマピゲロイヤルオークの電池交換機械で加工したり、型押しによってギョーシェ装飾を施すエンボス加工で文字盤に凹凸を付けたオーデマピゲのロイヤルオーク。高級時計ではエントリーモデルなどでも1手間かけて拘りを演出します。

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