エスケープバルブ
潜水時に使用するダイバーズウォッチに搭載されていることが多い機能で、時計内に侵入したヘリウムガスを排出させるためのバルブのこと。
プロのダイバーは潜水の前に高圧室に入ってヘリウムと酸素の混合ガスを吸入します。ヘリウムの分子はとても小さいため、パッキンを素通りして時計の中に入ってしまいます。減圧した後もこのヘリウムはなかなか排出されずに時計の中に残ってしまいます。
ダイバーが飽和潜水を行う時、時計内のヘリウムを排出しないと、ダイバーが浮上するにともないガスが膨張し、時計が故障してしまいます。時計のケースサイドに付いていることが多いです。
エスケープバルブは1960年代にロレックスによって開発されました。それまでは減圧中にガラスが破損してしまうことがよくあったようです。