姿勢差
時計の向きによって、ムーブメントにかかる重力の方向よって生じる歩度の差のこと
例えば、「時計の文字盤を上にしておくと1日で3秒進むが、リューズを下にしておくと1日中で1秒遅れる。」
これを専門用語では「ダイアルアップはプラス3秒、12時下はマイナス1秒」といいます。
実際に時計を測定機で歩度を調べてみると
文字盤が上の状態では日差プラス1.3秒(黄色のマルの中の数字が日差の歩度)で
同じ時計を9時が上の状態にすると日差プラス4.9秒になりました。
この姿勢による歩度の違いを姿勢差といいます。
当店で時計のオーバーホールをする場合、これらの姿勢差を平均してちょうどよい進み具合に修正してからお返ししています。