OMEGA SEAMASTER CO-AXIAL〈オメガシーマスターコーアクシャル〉8500の修理依頼
修理ブランドOMEGA オメガ
オメガの代表モデルのひとつ「シーマスター」
オメガシーマスターは最近だと007の映画の中でジェームズ・ボンド着用していた軽量グレード2チタン製のダイバー300Mが有名かもしれません。
300M表記は着用したままスキューバダイビングもできるほどの防水を意味しますがその防水性は永久的に保障されているものではありません。
特にガラス回りや裏蓋、そしてリューズ等回りの機構にはゴム状のパッキンが入っている物がほとんどです。
このパッキンが劣化することにより防水性能が低下することが多くあります。
さらに裏蓋やリューズもある程度の期間使用していると劣化が起こりわずかな隙間を生んで水の侵入を許すことがあります。
金属やパッキンの劣化も水につかることにより進行が早まることになるので、本当はなるべく水に浸けないように使用するのが一番良いです。
気付いたらガラス内面に曇りがかっていたオメガシーマスター
今回ご依頼いただきましたオメガシーマスターは恐らくリューズを締め切らず緩んだ状態で水の侵入を許してしまったようです。
ガラスの内側が水分で曇り文字盤が見辛い状態になっています。
濡れた状態は中の機械パーツひとつひとつに注された油がとれてしまいゼンマイ同士の摩擦等でパーツ破損につながりかねません。
さらに水にぬれた状態は物質の酸化を早めるので、錆びの進行ペースを早める状態とも言えます。
時計の中に水が浸入したら乾燥作業を一刻も早く行います。
錆びの進行ペースを防ぐためにも可能な限り早く時計内部の「乾燥作業」を行う必要があります。
お客様よりご依頼を承った後すぐに時間をとって進めていきます。
裏蓋を開けムーブメントを確認すると、ムーブメントがケースにネジでしっかりと固定されていました。
ネジを外しリューズを抜いてムーブメントを盤面ごとケースの外に出してあげます。
オーナー様からはオーバーホールのご依頼も併せて承っているためここではケースとムーブメントを取り外し、ケース・ブレスレットをばらした状態で水分を外へ逃がす乾燥のみを行います。
乾燥作業自体はすぐに終わるので完了次第元通りに戻していってあげます。
後は準備が出来たらご依頼いただいているオーバーホールを行い、パーツ一つ一つに油を注しなおします。
完全防水を売りにしている時計も経年劣化により水の侵入を許すケースは非常に多くあります。
さらに一度水の侵入を許すと防水の造りがうまく働いてしまい時計の内部に残り続けることも多くあります。
もしも時計のグラスが曇っているような症状がありましたら是非ブローチ時計修理工房へお持ちください。
時計とお客様にとってベストな提案をいたします!
お気軽にご来店・お問合せ下さい。
皆様のご来店お待ちしています。
オーバーホール | ¥41,800(税込) |
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乾燥 | ¥2,200(税込) |
ポリッシュ | ¥13,200(税込) |