CARLO FERRARA（カルロ・フェラーラ）レギュレータークラシック ローマ数字の分解修理（ご相談）

修理ブランドCARLO FERRARA　カルロ・フェラーラ

スチームパンク感漂うCARLO FERRARA（カルロ・フェラーラ）

皆さんスチームパンクと言うとどんなイメージを持たれますか？もしかすると初めてこの言葉を耳にする人もいるかもしれません。
言葉の定義としては1900年前後の文明にSFやファンタジーを融合した世界観、とあるので小説や映画の世界設定の一つの手法と捉えるとわかりやすいかもしれません。

私が一番イメージしやすいのはロバート・ダウニー・Jr.の主演の「シャーロック・ホームズ」の世界はスチームパンクと言えるのではないかなぁ、と思います。（専門家から見ると違うかもしれませんが…）
余談になりますがロバート・ダウニー・Jr.氏はパネライのサブマーシブルやDE BETHUNE（ドゥ・ベトゥーン）のトゥールビヨンを着用しているのでプライベートからもハイセンスさが分かります。

伝統と近未来感の融合と言えそうなスチームパンク、今回ご相談頂きましたCARLO FERRARA（カルロ・フェラーラ）からはそんな雰囲気を感じることが出来るデザインでした。

CARLO FERRARA（カルロ・フェラーラ）の代表モデルレギュレータークラシック

カルロ・フェラーラの代表モデルと言えるレギュレータークラシック、同モデルでも様々なスタイルのデザインがリリースされていますが基本となる特徴があります。
それがレギュレーターによる時間表示のスタイルです。腕時計でレギュレーターと言うと時間と分針、秒針がそれぞれ独立した機構になっていることです。

ルイ・エラールやハミルトンやブレゲでのレギュレーターモデルは有名で時計を調べて購入する人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
3つの針をそれぞれ独立させるので時計の盤面上にインダイヤルのスペースを設けてデザインされることが多いように感じます。

カルロ・フェラーラのレギュレータークラシックももちろん時針と短針が独立した形になっています。
ですが盤面を見ると時針と短針のインダイヤルが円を描いていない不思議な形状をしています。

実はこの時針と短針、それぞれ軸を中心に回るだけでなく時針でいうと2・3・4時と8・9・10時の表示の際には針の軸自体が動きます。
2時を指すために左を向いたら、左を向いたまま4時の位置まで針が移動して時間を指し示す面白い動きをするのです。

これらは自動巻きの機構を上手く設計してそのように動く用にしているので未来の技術を用いているわけではありません。
ですが針の動きが他では見られない時計っぽくない動きをするので不思議とSFやファンタジーの世界観を感じさせてくれるのです。

デイト機能も搭載しているレギュレータークラシックのご相談内容

こちらのレギュレータークラシックは時間のインデックスがアラビア数字ではなくてローマ数字になっていてクラシカルな雰囲気がより世界観を深くしている感じがします。
併せて盤面6時側にデイトの表示がされている、はずなのですがデイトの小窓が白く濁ってしまっています。

原因として恐らく水分が入ってしまったための曇りが原因かと思われますがケースのガラスに曇りが一切見られないのが気になります。
しっかりと原因を把握するためにも一度内部を分解する必要があり、分解する以上は精度の保障が出来なくなるためオーバーホールをしていただく必要が出てきます。

今回ご相談頂きましたオーナー様にお伝えすると他の修理店でも同じように診断されたとのことで、今一度 検討する時間が欲しいとのことでお帰りになられました。
水分が原因だったとしてもその他の原因があったとしても、このまま使い続けるのは時計の内部パーツの負担が増えることになるのでお早目のオーバーホールのご決断を切に願っています。

皆様も時計の不具合や異常に気が付きましたら、是非一度ブローチ時計修理工房までご相談下さい。
原因の確認とお客様と時計にとってのベストな提案をいたします。

その他にもアンティークウォッチを販売していますので時計に
関してのお話・お問合せにお気軽にご来店下さいますと嬉しいです。

是非お気軽にお越し下さいませ。お待ちしています。