BAUME&MERCIER(ボーム&メルシエ) リビエラ513111Pダイヤ の電池交換【大田区蒲田の時計修理】
修理ブランドBAUME&MERCIER ボーム&メルシエ
トップクラスの老舗ブランド「ボーム&メルシエ」
1830年スイス北西部のレ・ボワという地でルイ・ヴィクトール・ボームとピエール・ジョセフ・セレスタン・ボームの兄弟によって創業されました。
小さな時計工房としてはじまり、時計技師として高い腕前を持っていたルイ・ヴィクトワールは1840年に独自のキャリバーを開発、
レピーヌ・キャリバーと呼ばれるムーブメントは地板と受けから成り立った近代的な形になっていて懐中時計を薄く製造できるようになり一気に注目を浴びることとなりました。
高い認知度を得たボーム兄弟、1951年にイギリスはロンドンにボーム・ブラザーズ社を設立し国外へと進出、
その後もインド、アメリカ、オーストラリア、シンガポールと次々に世界中に支店を設立していくことになる。
1855年にはロンドン近郊で行われた時計精度コンクール「キュー・テディントン・コンクール」に参加し上位入賞をものにします。
続く1892年にはトゥールビヨンを搭載した懐中時計を製造し、これが歴代最高得点を獲得し名実ともに世界的な時計ブランドとして成長していきました。
その後も時代に併せた適切な時計の数々を生み出し、ラグジュアリーデザインのアンサーを示すようなレディース時計のラインを展開したり、
クロノグラフやムーンフェイズと言った機構を搭載した腕時計で、懐中時計から腕時計へと時代の移り変わったあとも市場の最前に求められている時計を打ち出し地盤を固めていきます。
ボーム&メルシエのロゴになっているΦ(ファイ)というギリシャ文字は「理想的な均衡や調和の美」という意味合いがあり、
常にフラットな目線で時代を捉えて複雑機構やデザイン性のどちらかに偏りすぎない常に市場のニーズに回答を示すブランドの在り方のシンボルになっていますね。
ボーム&メルシエのコレクション
現在も展開されているのはその”時”に見合った機能を搭載し続けるClifton(クリフトン)や、
よりシンプルに必要な機能を凝縮させたClassima(クラシマ)とエレガンスを自然に魅せるコレクションがあります。
今回お持ち込み頂いた「Riviera(リビエラ)」は1973年に登場したアクティブに寄り添ったスポーツタイプのコレクションです。
フェイスは特徴的な12角形の顔立ちで耐衝撃性能をその外見から感じますが厚く感じない姿からは洗練されたデザインを感じ取れます。
ラグジュアリースポーツと言われ現在も一つのカテゴリーとして愛されるデザインの生まれはじめが1970年頃からなので、
時代を常に読み取りニーズに合わせて時計を生み出しているボーム&メルシエのブランドの在り方がコレクションの成り立ちからも読み取れるのはすごいところだと感心します。
ペットネームの由来はイタリア北西部の地中海リグーリア海岸(Riviera ligure リヴィエラ・リーグレ)とされていて、
その海に面する街々の美しさや、そこで生活を営む人たちの生活習慣からインスパイアされたものと言われ時計のデザインから漂う雰囲気から納得できるネーミングではないでしょうか。
現行機ではデザインがより洗練され、リヴィエラと言う名前を盤面のギョーシェ仕立ての模様やリデザインされたフェイス・フォルムから感じ取ることが出来ます。
ラグジュアリースポーツの中でもよりバランスの取れた納得のできるラインをお探しの人へは外せないラインナップになっています。
優雅さと実用性、ラグジュアリースポーツを体現している「Riviera(リビエラ)」
今回ご依頼いただいたリヴィエラはリファレンスナンバー5131のもので当初のリヴィエラのデザインを色濃く引き継いでいる1990年頃のクォーツ式のもの。
ゴールドとシルバーのコンビネーションベゼルに白盤面にゴールドの3針はダイヤインデックスと共に煌びやかに時間を指し示しています。
6時にはデイトの表示もあり実用性をしっかりと備えていますが、ベゼルの内側・盤面渕はリグーリア海岸を彷彿とさせるような型取り加工がされていて、
ボーム&メルシエの実用性とデザイン性のバランスの良さを十二分に感じ取ることが出来て他ブランドとは一線を画す特別感があります。
電池交換の為に裏蓋を開かないといけませんが、ここにも専用のオープナーが必要な型取りがされていて高い堅牢性を時間することが出来ます。
こういった堅牢性はオーナー様へは特別感を感じていただくことが出来て素晴らしい一方、技術者はちょっとした知識と経験が必要になるので注意が必要な部分でもあります。
今回は専用のオープナーが無いため汎用オープナーで開けて作業を進めていきます。
汎用オープナーは力加減が難しく、専用オープナーを用いてがっちり閉じられていると容易には開けられない場合もあるので緊張感と共に開けていくことになります。
無事に裏蓋を開くことが出来れば一般的なクォーツ時計と同じように電池を交換して元のように閉じれば電池交換完了です。
中のムーブメントはスイスの中でも信頼と実績を誇るETA社製のものが入っていました。
しっかりと動いていることも確認できたので時刻を合わせてオーナー様にお戻しいたします。
トラブル等なければ2年ほどはオーナー様の時を刻んでくれることでしょう。
ゆったりとしたラグジュアリー感はお仕事中でも程よい余裕を感じさせてくれるので例え多忙だったとしても、
ちょっとした時間の隙間に心に余裕を持たせてくれるパートナー的な存在として支えてくれそうな素敵な時計でした。
もしも時計が止まって動かない、大きく遅れてしまうようになった、そういったトラブルがあったら一度ブローチ時計修理工房までご相談下さい。
時計の状態に合わせて電池交換はもちろん、トラブルやトラブル回避のためのメンテナンス・分解掃除(オーバーホール)と言った解決方法をご提案~受付することが出来ます。
その他にも時計に関してのお困りごとやご相談事があれば是非お気軽にお問合せ下さいませ。お待ちしています。
電池交換 | ¥2,200(税込) |
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パッキン交換 | ¥550(税込) |