GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ペルゴ)GP4900Ref.4910フェラーリコラボモデルのオーバーホール受付
修理ブランドGIRARD-PERREGAUX ジラール・ペルゴ
長い歴史と伝統的な実績を持つジラールペルゴ
ジラール・ペルゴは、完全自社製ムーブメントを製造(マニュファクチュール)する数少ないブランドの一つとして知られています。その確かな品質と高度な技術は、時計産業において高い評価を得ている。
ジラール・ペルゴは、12歳でこの世界に入った時計技師、ジャン・フランソワ・ボットによって設立されました。1791年ジャン・フランソワが21歳の時に考案した時計がジラール・ペルゴの歴史の始まりとされています。
ジュネーブにボット社として工房を構え、時計を大量に製造するシステムを確立した。さらに、世界で初めて腕時計の量産体制を整え規模を拡大しました。
さらに、イギリスのヴィクトリア女王をはじめ、貴族たちが愛用されることになる薄型の懐中時計を制作し名声をも獲得していきます。
1837年に創業者ジャン・フランソワ・ボットが他界した後は彼の家族が経営に携わり懐中時計の普及に努めることになっていくのでした。
一族であったコンスタン・ジラールが1852年に時計会社ジラールを設立し1856年にはマリー・ペルゴと結婚、それぞれの姓をとって「ジラール・ペルゴ」と名づけた。
その後、ジャン・フランソワ・ボッツの工房を併合し、ボッツの長い伝統と慣習を受け継ぎながら新生ジラール・ペルゴが誕生しました。
1867年のパリ万国博覧会でジラール・ペルゴは「スリーゴールドブリッジ付きトゥールビヨン」でゴールドメダルを受賞しました。
以来、ジラール・ペルゴは、その精巧な時計で世界中にその名を知られるようになり、江戸時代には当主のフランソワ・ペルゴがスイス時計を日本に輸入、
日本でのスイス時計のデビューを飾った。このことがなければ、現在の時計産業の構造は大きく変わっていたかもとさえ言われています。
ガレリア・フェラーリ(Galleria Ferrari)コラボモデル
今回お持ち込み頂いたモデルGP4900Ref.4910はシルバーケースに盤面シルバー基調としつつローマ数字のインデックスにブレゲ針、
中央からインデックスにかけてはギョーシェ仕立ての中に控えめなクロノグラフシルエットと、かなりクラシックな意匠になっています。
しかしよく見るとベゼル部分はコインエッジが施され、ガラス内部にタキメーター表示があり3時にデイト、6・9・12時位置に秒針とクロノグラフ積算計が配置、
ケースは全体的にホーニング(サンドブラスト)加工がされていてモダンで機能的な雰囲気をも纏っているクラシックとモダンが自然に融合されています。
背面を見るとそんな自然な融合が納得的る刻印がされていてGalleria Ferrari(ガレリア・フェラーリ)と記載されています。
フェラーリの聖地イタリア・マラネロにある博物館を意味していて、同時にこの時計はフェラーリとのコラボモデルだとわかります。
クロノグラフはモータースポーツと密接な関係で生まれていますが、伝統美を感じられるイメージの根強いジラールペルゴ、
ルーツからスタイルまでレースシーンを鮮やかに彩るフェラーリとのコラボレーションモデルからもコンセプトから形になるまで時計造りの巧さが感じられる1本ですね。
パーツ手配が要になってくる機械式時計のパーツ交換
こちらの個体はお持ち込み頂いた段階で不動の状態でした。
左右に振って針が動くなど状況があればゼンマイだったりのエネルギー貯蔵部等検討がつきそうですがそうはならず。
オーナー様からのヒアリングによると時計が止まってしまう少し前からクロノグラフが動作しないという状況もあったそうなので、
各機能に動力を伝えるための部品に異常がある可能性も考えられます。
部分の特定が済めば、問題のあるパーツを交換すれば修繕が期待できますが、年数が経っていたりブランドがパーツを卸していない等の事情があるケースも。
歯車間の油が固着しているケースで洗浄を行った時点で動きが改善できる場合もありますが、いずれにしても最新の注意を払い分解を行ってパーツひとつひとつをチェックして進めます。
パーツ手配が必要になるケースでは海外まで視野を向けて取り寄せられるか精一杯探します。
オーナー様が安心してまたご使用になれるよう努めます。貴方の大切な腕時計のオーバーホールや修理は是非ブローチ時計修理工房へお任せ下さい。
オーバーホール(クロノグラフ/ジラールペルゴ) | ¥46,200(税込) |
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