GUCCIクオーツ 8900M オーバーホール依頼

修理ブランドその他ブランド

「GG」のロゴでお馴染みのGUCCIは1921年グッチオ・グッチがイタリアのフィレンツェで創業させた歴史あるブランドです。

皮革を用いた旅行用のバッグや馬具の販売からスタートさせ自らデザイナー名をブランドに起用したグッチでしたが、キャンパス地のバッグを起用したところ人気を博し、イタリアから欧米各国へと展開していきました。現在ではバッグをはじめとして財布や洋服、アクセサリー、香水といったアパレル関係から腕時計に至るまで幅広い商品展開をしています。

今回はそんなGUCCIの商品の一つ、8900Mのオーバーホールの依頼です。

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

また、カレンダーが動かなかったそうなのでそちらも動くようにしてお渡ししました。

今回はオーバーホールだけでしたが、当店では同時進行でポリッシュ加工を施すことが可能です。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

ステンレス素材は確かに頑丈ですが、汗や皮脂などの汚れをそのままにしておくと、腐食してしまうこともあります。腐食してしまった部品は我々時計師でも直すことは不可能です。特に本モデルのような何十年も前に製造されたモデルであれば、なお気を付けなければなりません。部品も新しく仕入れることもできないので、今あるものを大切につかっていくしかありません。保管する際はなるべく汚れを落としてから保管されることをお勧めします。

機械式の時計は定期的な手入れをすれば一生ものであると言われています。もしお使いの時計に不調が出ましたら是非とも、一度ご相談にいらしてください。

オーバーホール ¥10,000(税別)