OMEGA スピードマスターのオーバーホールとポリッシュの依頼です。

修理ブランドOMEGA オメガ

オメガのスピードマスターをオーバーホールとポリッシュの依頼です。

 

スピードマスターといえばNASAの宇宙飛行士たちとともに人類で初めて月面に降り立った腕時計としてとても有名ですね。このエピソードばかりが有名になっていますが、実はこのスピードマスターはモータースポーツ用に開発されたモデルなのです。そのため、ベゼルにタキメーターを装備しており、乗り物の平均速度を図ることができます。ちなみにこのタキメーター、文字盤ではなくベゼルにタキメーターを搭載したののはスピードマスターが世界初でもあります。世界初のことを二つも同時にやってのけたのです。

 

「13年前に購入してから一度もオーバーホールしていない。日付の変わる時間がおかしく、4時から5時に変わる。」とのことでお預かりしました。

 

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

時計の油は蒸発しにくいような成分でできていますがそれでも永久に使えるわけではありません。徐々に乾燥してきてしまいます。この状態を油切れと呼びます。油が切れた状態で無理に機械を動かすと歯車に負担がかかり、最悪の場合歯が欠けてしまいます。部品が破損した場合交換しなければならないため、通常料金に部品代が加わってしまいます。あらかじめご了承ください。

 

今回はオーバーホールと同時進行でポリッシュ加工を施していきます。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

 

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

バフーモーター

こちらがバフモーターです。専用の研磨剤をつけて表面を磨いていきます。研磨剤は荒いものから順に使用していき、徐々に細かいものに変えていきます。そうすることで滑らかな表面が出せます。

こちらが作業後の画像です。大きな傷が消えてスジ付けとポリッシュ面がしっかり分かれていますね。

 

精密機械といえる腕時計は、パーツのちょっとした磨耗や欠けで機能が落ちてしまいます。そのために、定期的なオーバーホールが大事になっていきます。では、また何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCH時計修理工房にお越し下さい。

オーバーホール ¥33,000(税別)
ポリッシュ加工 ¥5,000(税別)