BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > 修理事例 > スカーゲンのオーバーホールを承りました!

スカーゲンのオーバーホールを承りました!

修理ブランドSKAGEN(スカーゲン)

ー ご依頼内容 ー

当初、電池交換でご来店頂きました。しかし、ヒアリングの際”最近電池が切れるのが早い気がする”とご相談いただき、ご購入時期や内部の汚れからオーバーホールが必要な時計だったため、オーバーホールのご依頼をいただきました。

オーバーホール(分解洗浄)とは?

①時計すべての部品を分解:パーツを一つずつ丁寧に外していき、摩耗や破損がないかをチェックし、必要に応じて交換を行います。

②洗浄:細かなサビや汚れを落とした後、超音波洗浄機を使ってクリーニングします。長年の使用による油汚れや微細な金属粉をしっかり落としていきます。

③注油み立て:綺麗に洗浄したパーツを元通りに組み立てなおします。この時、時計の歯車や軸受部分には摩擦を減らし、スムーズな動作を維持するための専用のオイルを挿します。オイルの量が多すぎると汚れの付着原因となり、少なすぎると摩耗を早めてしまうため、熟練した技術が求められます。

④精度チェック:組み立てが完了した時計の精度を調整し、その後巻き上げや動作時間に問題がないか検査します。数日間のランニングテストを行います。

これでオーバーホールが完了です!!

オーバーホール(分解洗浄)はなぜ必要?

時計内部には、数十点から多いものだと200点以上もの金属の部品が組み込まれています。部品同士が触れる箇所は摩耗が生じる為、潤滑油が使用されています。そのため、時間の経過と共に油が劣化、酸化してしまうので定期的な分解洗浄が必要となります。機械式時計はもちろんですが、クォーツ時計のように電池で動くタイプの時計でも、内部に歯車などの部品を使用しているものは必要です。

機械式時計は3~5年、クォーツ時計は5~7年を目安に行うと時計の寿命を延ばせたり、大きな故障を未然に防げます。完全に止まってしまうと、オーバーホールができなかったり、高額になってしまうこともあるので定期的に行うことが重要です。

ー 時計師からのコメント ー

「お気に入りの腕時計を長く大切に使い続けたい」と考える時に欠かせないのがオーバーホールです。人間でいう健康診断や定期健診に例えられるくらい、腕時計にとってとても重要な作業に当たります。”動いているから大丈夫” ”止まったら” と思いがちで後回しになってしまいやすいですが、数年に一度定期的にオーバーホールを行うことで、より長く大切な腕時計を使い続けることができますので、ぜひしてあげてください。

BROOCH時計修理工房

阿佐ヶ谷店
BROOCH時計修理工房では、アンティークウオッチ販売オーバーホール(分解洗浄)は、ポリッシュ加工(ケース・バンド)外装磨き電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。また、修理だけでなくアンティークウォッチの販売、革ベルトの販売、ベルトオーダーなどの販売も行っております。ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談下さい。

閉じる