ROLEX(ロレックス)デイデイト18238の分解掃除(オーバーホール)受付
ROLEXの語源とは、を考えてみた
最近見た動画でROLEXの語源に関して解説されているものがありました。それによると「特に意味は無い」とのこと。
この解説元になっているロレックスの公式ページを見てみるとロレックス・チューダーの創業者であるハンス ・ ウイルスドルフ氏が命名したブランド名であることが分かります。
スイスで正式にブランド名”ROLEX(ロレックス)”を登録したのは1908年7月2日の事、ハンス ・ ウイルスドルフ氏はアルファベットを可能な限り組み合わせ
何百通りもの名前の候補があったにも関わらずその中からの決定案を出すことが出来ずにいたそうです。
ブランド名登録の数日前に訪れていたロンドンのチープサイドと言うストリートを走る馬車に乗っている時に「ROLEX」という文字の並びを閃いたそうです。
特に意味の無い閃きと解釈できますが、あらゆる文字列を試し何百通りの名前の候補案を考えている。言わばブランド名から徹底してデザインされたブランドと私は思いました。
文字列から美しくて言葉に発したくなるようなブランド名、その思想は制作される時計にも「美しく着用したくなる」という部分に大きく反映されているように感じます。
ROLEXの中でも最上位をいくデイデイト
美しさ・高級感を基準としたロレックスの最上位のコレクションが「(オイスターパーペチュアル)デイデイト」です。
1956年に登場したデイデイトは成功者が持つステータス性を重要視し上質な素材のみで制作されていて”プラチナ” ”イエローゴールド” ”ホワイトゴールド” 等 最上位に相応しい素材を選び抜いて使用されています。
拘りはケース以外にも表れていてプレジデントブレスレットと呼ばれるベルト部分は繋ぎ目の無い3列の半円形のコマが規則的に並んでいます。
このブレスレットが一部デイトジャストに使用されていた際に34代目のアメリカ大統領のドワイト・D・アイゼンハワー氏に贈られたロレックスがきっかけでプレジデントブレスレットと呼ばれるようになったそうです。
エンターテイメント界でもハリウッドスターのブラッド・ピッド氏が数々のロレックスを着用し、頭を抱えながらグラスタワーにシャンパンを注ぎデイデイトを入れるイメージがあったりします。
またスイス・バーゼル出身の4大大会を制覇している伝説的デニスプレイヤーのロジャー・フェデラー氏はロレックスのアンバサダーとして多くのコレクションを着用、デイデイトIIをつけてインタビューに答える場面もたくさんありました。
ROLEX18238のオーバーホール
そんなデイデイトも長く着用していればトラブルに見舞われてしまうことも もちろんあります。
今回お持ちいただいたロレックスは1994年製と思われるデイデイト18238でゴールドケースにプレジデントブレスレット、僅かに濃い金盤面にはダイヤインデックスが煌めいています。
全体的に美しく見とれてしまいそうですが、ラグの部分を見るとベルトが外れてしまっています。さらに見るとバネ棒の両端付け根が折れているためにベルトが付けられない様子。
リューズを見ると少し深めのキズがついてしまっているのでバネ棒が弱り始めていたところ不意に何かにぶつけてしまってバネ棒の両端が折れてしまったのでしょうか。
幸いにも時計は動いている状態なので中は無事でありそうですが、衝撃が与えられた形跡があるのでオーバーホールでばらばらにした際にひとつひとつのパーツをチェックしていきます。
バネ棒部分は替えのものが見つかると思いますので、内部パーツが無事であれば元のように本来の時計の動きを取り戻し着用できるようになるでしょう。
併せて新品仕上げの外装磨き(ポリッシュ)のご依頼も頂いているので内部も見た目もピカピカにしてオーナー様の手元にお戻しいたします。
オーナー様のお話によると、奥様からのプレゼントの時計だったため直したいと思っていたところ当店を見つけて下さりご依頼頂きました。
皆様も、大切な思いのこもった時計、長く着用して思い入れが深くなった時計、これからも同じ時間を一緒に刻みたいと思っている時計。
そんな時計のトラブルで困っていたり、そろそろメンテナンスが必要かな と相談事があったりしたら是非ブローチ時計修理工房までお問合せ下さい。
オーナー様と大切な時計にとってのベストな提案をいたします。
皆様のご来店・ご連絡、心よりお待ちしています。