HAMILTON-ハミルトン- Ref.H42535130 ケース&ブレスポリッシュのご依頼です。
ハミルトン ケース、ブレスポリッシュ(外装磨き) 修理
今回は、HAMILTON Jazzmasterのケース&ブレスポリッシュのご依頼をいただきました。
2020年購入ということですごくきれいな状態で持ってきていただきましたが、スジ付け(ヘアライン)部分が鏡面っぽく光ってきたのでポリッシュしてほしいとご依頼をいただきました。
~ハミルトン ジャズマスターとは~
ハミルトンの創業と同時代の1890年にニューオリンズで生まれたジャズに着想を得たシリーズです。まさに古き良き時代のアメリカの自由や洗練を象徴するジャズのように革新性と現代性が見事に融合。重厚感のあるディテールやコンテンポラリーでシックなデザインをまとい、洗練された大人にふさわしいドレスウォッチが揃います。「シービュー」、「ビューマチック」、「マエストロ」など多彩で個性的なバリエーションがあります。
今回はポリッシュのご依頼でお持ちいただいたのですがご覧いただいたら分かる通り、非常に複雑で難しい作業になりそうですがそんなことも言ってられません!お客様の喜ぶ顔を見る為にしっかり磨いていきます!
~ポリッシュ(外装磨き)スタート!~
まずはケースから磨いていきます。
↑BEFORE
こちらのケースの仕上げがすごく複雑で大変、、、。
ケース側面・・・鏡面 ラグ上部・・・スジ付け ラグテーパー部分・・・鏡面 ラグ側面・・・スジ付け(縦スジ)。
わけが分からなくなってきますが、どうすれば境目がはっきりわかるように、綺麗になるか試行錯誤しながら行いました。
↑AFTER
写真だと分かりにくいのがすごく悔しい、、。
ですが、鏡面とスジの境目、スジの流れ、とてもうまくできました!!自画自賛できるレベルだと思います(笑)
つづいて、ブレスです。
左がポリッシュ前、右がお預かりしたサンプルのコマです。
サンプルを見ていただくとわかりますが、コマの表面はスジ(ヘアライン仕上げ)で、表面から側面に切り替わるところにテーパーが切ってありそこは鏡面仕上げになっています。
それでいてコマひとつひとつがかまぼこ状になっており、ただスジを付けようとしても奥まで入らないのでその辺も考えながら試行錯誤して行わなければなりません。
↑AFTER
どうでしょうか!!!!なかなかの出来だと自分では思います!!!
一番最適だと思う方法を探りながら作業を行った結果、納得のいく仕上がりにたどり着けたので良かったです!
今回はとても特殊な形状のものでしたが、本来当店ではバフモーターという機械を用いてポリッシュを行います。
こちらがバフモーターです。
フェルトバフは2種類あり、硬いものである程度キズを落とし柔らかいもので少しづつ光らせながら整えて、布バフでピカピカに仕上げる。スポンジバフはフェルトバフであらかた傷が取り除けたら一定方向にスジ付け(ヘアライン加工)を行う際に使用します。
今回のような複雑な形状のものは手作業で行ったりするので職人の腕の見せ所でもあります。
※形状によって磨けない物、ペイントが施されているものに関してはあらかじめお断りさせていただいておりますのでご了承ください。
~ブローチ時計修理工房で行える修理・作業!~
今回はケース、ブレスポリッシュのみの作業でしたが当店では、オーバーホール、外装磨き、ベルト交換、ベルトの長さ調整(穴あけなど)、磁気抜き、水入り(ガラスの水滴)の除去・乾燥などの各種修理も承っております。また、破損した部品のお取り寄せして交換させていただくことも可能です。
ご使用の時計に何かありましたら新潟市紫竹山のbrooch(ブローチ)時計修理工房へお越しください。
BROOCH時計修理工房 紫竹山店 新潟県新潟市中央区紫竹山3丁目8-33 TEL 025-246-0007
BROOCH時計修理工房 万代シティ店 新潟県新潟市中央区万代1丁目6−1 シティバスセンタービル 2F TEL 025-246-0007