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スピードマスター マーク40 AM/PM Ref.3520.53の分解掃除(オーバーホール)受付

8月 15th, 2022

ムーンウォッチだけじゃないOMEGAのスピードマスターとモータースポーツ
OMEGA(オメガ)デイト針が飛行機(スペースシャトル)の形がユニークで特徴的なスピードマスター マーク40AM/PM

スイス時計界でもトップクラスの知名度を持つOMEGA(オメガ)、そのコレクションの中でも群を抜いて有名なのが「スピードマスター」。
何よりも1969年のアポロ11号の計画の際にNASAの公式時計として採用されニール・アームストロング氏、エドウィン・オルドリン氏と言った宇宙飛行士と共に月面着陸したエピソードがとても協力で印象深いですよね。

スピードマスターは元々1957年に秒単位を競う為のレーシングクロノグラフとしてモータースポーツシーンを想定して誕生しました。
2004年のTVドラマ「エンジンにて」主演の木村拓哉さんが劇中で着用していたのがスピードマスターのデイトモデルだったのでピンとくる方もいるかもしれません。

実際にレーシングドライバーのマックス・フェルスタッペン氏はタグホイヤーのクロノグラフモデルを、
IWCでインヂュニア・クロノグラフ“ルイス・ハミルトン”限定モデルが出るなどクロノグラフとモータースポーツは密接な関係にあります。


特徴的なスピードマスター マーク40AM/PM
デイト針は黄色く飛行機型になっていて、赤のクロノ秒針とインダイヤルの水色が特徴的なスピードマスター マーク40 AM/PM

今回お持ちいただいたスピードマスターは盤面を見るととにかく色んな表示があるのが分かります。
クロノグラフに月と日、曜日の3つの表示があるトリプルカレンダーになっています。

スピードマスターのトリプルカレンダーは元々はスピードマスターデイデイトと呼ばれるシリーズで盤面カラーが黒・白・青・シルバー等ラインナップがありました。
そこから派生した40周年記念モデルが「マーク40」。マーク40も大きく2種類ありマーク40コスモスと呼ばれる盤面黒の白い針のタイプ、
そしてこのマーク40AM/PMと呼ばれる、特に赤いクロノ秒針と黄色いデイト針、そして24時間針と秒針のついた盤面9時側にある24時と12時で水色のカラー分けされたインダイヤルが特徴的です。

コスモスとAM/PM共通してデイト針の形が飛行機(若しくはスペースシャトル)になっているのがアイコニックで遊び心を感じます。


時計が故障・不具合を起こす前に、是非オーバーホールをしてください
OMEGAスピードマスター トリプルカレンダーの内部。複雑で数多くのパーツが組み合わさってできている。

オーナー様のお話によるとこちらのスピードマスター マーク40 AM/PMは10年ほど使用せずに眠らせていたようです。
機械式腕時計のクロノグラフはストップウォッチの仕組みに加えて動力を上手に使用し時計の針が遅れないよう複雑な機構になっています。

加えて月・曜日・日のそれぞれのカレンダーを動かす機構が組み込まれているため内部構造がより複雑に、
メカニックのパーツも約200以上になり、コーアクシャル等の特殊な機構が入ってくると凡そ350程、ハイブランドの複雑機構は400を超えるパーツを組み込んで緻密な動きを作り出しているそうです。

そんなパーツ数があるのでそれぞれ円滑に回るように油が効いていないと歯車やゼンマイといったパーツ同士の摩擦が生じて摩耗して破損の原因になります。
部品の破損は交換しないと本来の動きを取り戻せないため取り寄せになりますがパーツ費用が数万円かかってしまうことも珍しくありません。

時期によっては代替えパーツも見つからずに修理不能となってしまうこともしばしばございます。
そうなる前に時計のメンテナンスという意味合いでオーバーホール(分解掃除)を行うことをおススメいたします。

併せて新品仕上げである外装磨き(ポリッシュ)を行うことで内部・外観共にピカピカになるので是非やってみてください。
その他にも時計の修理やご相談事があればお気軽にブローチ時計修理工房迄お問合せ下さい。

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