REVUE THOMMEN(レビュートーメン)の腕時計の電池交換
今回ご紹介するのは、REVUE THOMMEN(レビュートーメン)GREEN MARK 6423001 の腕時計の電池交換です。
祖父の形見の時計で、動かせるかどうか見て欲しいとお越しいただきました。ずっと止まっているとのことでしたので、電池が切れてからしばらく放置していたと考えられます。
いやあ渋いですね、とてもかっこいいです。
一般的なクロノグラフかと思ったら違いますね。カウンター機能が搭載されています。こちらは、ゴルフをプレーする際にスコアを計測する機能を持つ時計です。
裏蓋にはゴルフクラブのマークがあります。ご祖父様は、恐らくゴルフをなさっていたのではないでしょうか。
レビュートーメンの時計がお店に来たのは初めてで、スコアカウンター機能のある時計となると更に希少ですね、ご依頼いただき非常に嬉しいです。
レビュートーメンの歴史
1853年、スイスで創業された時計メーカーです。170年近い歴史を持つ、老舗時計メーカーですね。
1920年頃には、計測器部門ができて航空機用計器に進出しました。
1962年、ヴァルカン(世界初のアラーム付き腕時計、クリケットを世に放ったことで有名な時計メーカー)らと共にMSRグループ(Manufactures d’horlogerie Suisses Runies)を立ち上げました。これによってクリケットは、レビュートーメンブランドで販売されることになります。現在も世界初のアラーム付き腕時計として、かなり有名ですよね。
2000年、日本製のクオーツ時計を台頭により、MSRは解体します。
現在は、機械式時計が再評価されたことで、レビュートーメンは昔のキャリバーを復活させています。
裏蓋を開けてみると
ムーブメントが顔を出しました。今回は分解していないので恐らくですが、変わったスコアカウンター機構は、このムーブの下に隠されていますね。
早速電池交換に入ります。電池を取り出してみるとやはり液漏れでがありました。電池が切れてから1か月以上放置している時計では、こういった液漏れが起きる可能性があります。
応急処置を施して新品電池を入れてみたところ、動作を確認することができました。お客様には機械内部をお見せし、液漏れが起きていたことをお伝えしました。そして、液漏れによる機械内部への影響は大きく、このままではサビや腐食の原因となり兼ねないため、オーバーホールを提案させていただきましたが、今回は見送る形となりました。
また今回は、電池交換と一緒にパッキン交換もさせていただきました。パッキンとは裏蓋の溝にある輪ゴムのようなパーツで、防水防塵効果があり、時計を大切にお使いいただく上では欠かせないパーツです。電池交換による裏蓋の開閉時に、パッキンを100%元の形に戻すことはできないため、一緒にパッキンも交換することをオススメしております。
REVUE THOMMEN(レビュートーメン)の腕時計修理はBROOCH時計修理工房へお任せください
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。