DAKOTA(ダコタ)のカラビナ時計の電池交換
今回紹介するのは、Dakota Watch Company(ダコタ・ウォッチ・カンパニー) カラビナウオッチの電池交換です。
購入したお店で電池交換を断られてしまい、当店にお越しくださいました。
ダコタは1945年アメリカで誕生したブランドで、創業以来70年以上にわたり高品質・高機能なアウトドアウォッチを作り出してきました。洋服やリュックに時計を装着できるとても便利なカラビナウォッチは、そんなダコタのアイコンアイテムです。
アウトドアに最適なかっこいい時計ですね。
電池交換後の写真で最初からネタバレですが、こちら電池が3つ使われています。
時を刻む時計としての機能の他に、ライトが点灯します(12時方向の先にあるライト)。これらが別々に構成されており、それぞれに電池が用いられているんですね。
ちなみにライトの電池は、CRの大きな電池2つの方です。
裏蓋を開けてみると
液漏れ等による内部の汚れは見受けられませんでしたが、前回の電池交換時に付着したと思われる指紋がありました。
油やゴミが付着してしまうとムーブメントを劣化させてしまうため、指で直接触るのは避けなければなりません。
当店では、やむを得ず時計内部を触る場合、必ず指サックを付けて作業します。
実はこの白い樹脂パーツの下に、時計を動かすためのムーブメントがあります。そのため上のライト点灯用のムーブメントを取り出して作業したいのですが、配線があるためパカっと取り出すことはできません。少しずらしながら下の電池交換を行わなければならず、慎重に作業をする必要があります。
断るお店があるのも納得ですね。
できないこともないですが、なぜこんな罪深い構造にしたのか謎です。
指紋はできるだけ綺麗にして新品電池を入れたところ、無事動作が確認できました。
改めて動き始めたカラビナウォッチを嬉しそうに眺めているオーナー様を見て、私もなんだか幸せな気持ちになりました。
相棒をベルトループに通した姿がとてもかっこよかったです。
ダコタ (DAKOTA) の腕時計修理はBROOCH時計修理工房へお任せください
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、バンド交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。