【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します②
BROOCH(ブローチ)時計修理工房神田店です。今回もまた、お店で出会った個性的な時計を紹介させていただきます。
前回の記事をまだ見ていない方は是非下のリンクから御覧ください。
【東京神田・ブローチ(BROOCH)時計修理工房】お客様の個性的な時計を紹介します①
ジャガールクルト(JAEGER-LECOULTRE)レベルソ
今回紹介するのは、名門ジャガー・ルクルト(JAEGER-LECOULTRE)、時計史に燦然とその名を刻む腕時計、レベルソです。
電池交換のご依頼でお越しくださいました。実はお店がオープンしてから2本のレベルソに出会っています。
こちらの時計のどんなところが個性的なのか、ジャガールクルトの歴史について少し触れてから、ご紹介いたします。
ジャガールクルトの歴史
1833年、スイスのル・サンティエ村に時計製造の小さなアトリエを開いたのがジャガー・ルクルトの始まりです。ルクルト社の創設当初は、自身の名を冠する時計メーカーではなく部品供給メーカーでした。
その技術力は凄まじく、世界三大高級腕時計ブランドであるパテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲをはじめ、IWCやカルティエなどの超有名ブランドが、最高級モデルに搭載するためのムーブメントの製造をこぞって依頼したほどでした。
その後、部品供給メーカーから自身も時計メーカーとして参入し、1920年代、ジャガー・ルクルトの名を冠する時計を発表しました。そして間もなく発表されたのが、今回ご紹介する「レベルソ」です。これを皮切りに、一方で他ブランドへのムーブメントの供給を続けながら、優れた自社ブランド独自の時計を次々と発表していくことになるのです。
創立以来、1200以上のキャリバーを生み出し、積み重ねた特許の数は約400にも上るというジャガー・ルクルトのルーツは、超一流メーカーも一目置くほどの技術屋で、他のメーカーとは一線を画した存在にまで上り詰めました。
唯一無二の時計 レベルソ
お待たせいたしました、レベルソ最大の個性ポイントをご紹介いたします。
それは、時計を反転できることです。ちょっと想像しづらいと思いますので、いかに写真を御覧ください。
かなり個性的ですよね。
「レベルソ」とはラテン語で「反転する」という意味です。その名の通り、ケースを横にスライドさせて完全に裏返しにできる機構を備えているのです。
レベルソは1931年に誕生しました。反転ケースは当初、ポロの競技中に風防が割れる事故を防ぐために考案されたものでした。それがいつしかアールデコ時代を象徴する時計として不動の人気を獲得し、今も尚、世界中で愛される名作となりました。
こんな個性的で他にない時計を開発してしまうのは、さすが技術屋ジャガールクルトです。
腕時計のメンテナンスはBROOCH時計修理工房へお任せください
個性的な時計紹介第2段はジャガールクルトのレベルソでした、いかがでしたでしょうか。1つの時計で2つの顔を持つ、個性的な時計でしたね。
今回の電池交換の修理の様子はより詳しく以下に掲載しております。是非御覧ください。
ジャガールクルト (JAEGER-LECOULTRE) レベルソ 電池交換
また、ジャガールクルトのマスターコレクションのバンド交換をした記事もありますので、是非御覧ください。
ジャガールクルト(Jaeger-LeCoultre)の腕時計のバンド交換
電池交換やオーバーホール、その他時計に関するお困り事がございましたら、ブローチ時計修理工房神田店までお問い合わせください。お待ちしております。