ROLEX(ロレックス)オイスターパーペチュアル デイト オーバーホール
伝統を守りながら正確な時計を造り続けるROLEX(ロレックス)
ロレックスのオイスターパーペチュアルは1926年の発売以来時代を超越したクラシックウォッチとしての地位を確立してきました。
これは、他のすべてのロレックスの時計の原型であり、そのエレガントな3連のオイスターブレスレットとドームベゼルを通じて時間のユーザーに知らせるの主な機能を包含しています。
当時このような構造を採用していたのはロレックスだけであったため注目の防水ケースは当時として画期的なものでした。
また、自動巻き機構は着用者の腕の動きで巻き上げるという、当時としては数十年先の発明であり非常に実用的なものでもありました。
現在でもロレックスはクロノメーター検定を通した信頼得る時計を製作し続けていて年間160~170万本ほどテストに持ち込まれる時計の半数はロレックスのものだと言われています。
この時計は最も純粋な形で、秒、分、時間を正確に計測し日付を知らせてくれる高級時計の中でも象徴的な存在となっています。
数あるフェイスの中でも控えめながら凛とした顔立ちの6917
Ref.6917のものも見た目が様々にあり、こちらは植字タイプのバーインデックスに蛍光ポイント、そしてローマ数字の組み合わせでデザインと実用性の融合が見れます。
アイボリーがかった盤面色はベゼル・針・インデックスに採用されているゴールドと調和を取っていて総合的な美しさをより引き立てていますね。
よりステータス性を感じさせるデイデイトは12時位置のデイデイト表示が大きく目立ちますが、こちらはそれが無い分、控えめながらもしっかりロレックスと感じられる良い時計になっています。
リューズはロレックスのクラウン付リューズ。 お馴染みのねじ込み式の防水性の高い巻きやすいベーシックなリューズとなっていますが、使用していての年数からくるねじ込みの山の部分の汚れなど気になる部分が御座います。
今回お持ちいただいたオーナー様のお話によれば長い期間オーバーホールもしていないため、そろそろ気になっているのでリフレッシュの意味もありご依頼頂きました。
時計を左右に振ればローターの稼働の感触があり、秒針も進んで動きには問題なさそうですが精度の計測等行うとマイナスの数値が出ていて内部の油の劣化かありそうです。
オイスターパーペチュアルのオーバーホールと修理のポイント
先に触れたリューズ・リューズチューブの根本の部分ですが緑青と呼ばれる金属が空気中の水分や塩分と反応して起きる汚れと思われます。
機械内部に通じるリューズの回りに付いているのが気になる所ですが、内部には緑青が見られなかった為、恐らくリューズのねじ込みがしっかりガードして余計な空気を遮断してくれたようです。
安心したいところですが、リューズのねじ込み部分に汚れが付いていたので、これが原因で金属が疲労したりしている可能性もあります。
オーバーホールを進めて洗浄で汚れを落としたらねじ込みの着脱がつっかえることなくできて留まるかを確認、
万一金属が劣化しているとネジの山が潰れてリューズとリューズチューブの交換をするほかありません。
リューズチューブは新しい形式のものであればこの限りではないのですが、こちらのロレックス6917は1970年代製造のものと推測され、
その年代のものはリューズチューブは溶接によってケース(時計本体)に固定されている為、パーツ費用に加え溶接の費用が5万円前後必要になってきます。
時計は小さなパーツの集合によって時を刻み、その形を成しています。
ブローチ時計修理工房では安心して長くご使用いただくためにも定期的なメンテナンス「オーバーホール」をご提案しています。
大切にお使いいただくと数十年先、数世代先へと受け継いでご使用いただくことも可能です。
時代を越えても同じ時を共有できるのが機械式腕時計の良いポイントでもあります。
腕時計の事でのお困り事やお悩みは、是非ブローチ時計修理工房までお気軽にお問合せ下さい。