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ムラタ(村田製作所)

村田製作所(murataは時計用のマイクロ電池を制作している会社で、正式な会社名は村田製作所です。時計用マイクロ電池では世界ナンバーワンのシェアを持つ日本の企業で、水銀を使用しない独自の技術で環境にやさしい製品を作り続けています。

腕時計の電池交換には水銀不使用の高性能・高級国産電池を使用しています

世界初水銀0%の酸化銀電池を商品化

旧来ボタン形電池には、内部で発生する水素ガス抑制のために水銀が使用されており、無水銀化は技術的に困難とされていました。しかしムラタでは環境負荷低減を目指し、ボタン形電池の無水銀化にいち早く着手。その結果2004年に世界で初めて、無水銀酸化銀電池の商品化に成功しました。さらに2009年には、アルカリボタン電池の無水銀化にも成功しこの分野の世界シェア獲得に成功しています。

時計修理工房の電池交換は即日対応

小さなボタン電池ですがメイドインジャパンの凄い技術が詰まっているのです!

漏液しづらい独自の製法

ムラタのボタン形電池は、独自の特殊シール材処理と封口技術により、優れた耐漏液性を実現しています。電池内部の気密を保つためのシール材には、独自の特許技術である 「J形ガスケット」 を採用。これによりプラス端子とマイナス端子内の正極(酸化銀)負極(亜鉛)を完全に密閉し電池内部から外部にいたるガスケット形状の工夫により、液漏れリスクを長期間にわたり低減します。

腕時計のメンテナンスでボタン電池からの液漏れによるムーブメント交換は昔から大きな問題でした。しかし無水銀のボタン電池の使用によりこれらのトラブルを大幅に減らす事が出来るようになりました。漏液による修理修理事例①

カルティエなどのクォーツ式の腕時計は電池交換して大切に長く使用できる

上写真は先日お持ち込みになられたカルティエの女性用腕時計”サントス”カルティエによって世界初の腕に着ける時計として開発された秘話を持つ人気のラインナップです。こうした舶来の腕時計も使用する電池(バッテリー)は世界共通の型番のモデルを使います。その為、日本製の電池を使用した方が機械への負担も少なく長持ちするのです。
電池の寿命は約2年ですが、メンテナンスをせずに歯車の負荷が大きくなった状態では電池の負荷が大きくなって寿命よりも短くなってしまいます。また電池は止まったままにしていると電池の劣化が時計内部で進み漏液を引き起こしてムーブメント交換などの大掛かりな修理となる場合が有ります。またクォーツ式と言えど時計自体は歯車で動いていますので、歯車を動かす油が渇いて時計に余計な負荷がかかりやすくなるなどのリスクが有り様々な不具合の原因になります。電池が切れてしまったら交換を含め定期的なメンテナンスをして長く大切にお使いに成る事をお勧めいたします。

 

BROOCH時計修理工房では国産舶来殆どのクォーツ式腕時計の電池交換を承っております。メーカー修理では3~4週間の預け入れとなる難しい機構の腕時計も殆どが即日対応で電池交換を完了できますので、電池交換で困った場合は是非一度店頭までお持ちください。腕時計修理専門のスタッフが丁寧にご案内させていただきます。

 

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