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風防

文字盤部を守るためのガラスの通称

ガラスにも種類があり、大きく分けるとサファイヤクリスタル(サファイヤガラス)、ミネラルガラス、プラスチック風防。の3つの種類に分けられます。正しく風防はプラスチック製の物だけを指す言葉でしたが近年サファイヤクリスタルやミネラルガラスも風防を呼ぶことが有ります。

  1. サファイヤクリスタル
    サファイアクリスタルガラスは高級時計に最も多く採用されているガラスで、天然宝石のサファイヤと同等の硬度をもち、傷が付きにくいという特徴をもちます。

    サファイアクリスタルはサファイアクリスタルを人工的に加工したものですが、宝石の硬さを1~10の尺度に分けるモース硬度において最高クラスの「9」評価を受けている素材です。

    高級感がありキズも傷つきにくいサファイアクリスタルですが、割れる時は派手に割れてしまうのが欠点で、一般的に物質は固くなれば固くなるほど、割れる時はパキッと割れます。

    サファイアクリスタルも例外ではなく、コンクリートに打ち付けるといった強い衝撃を与えた場合、派手に割れる危険性を秘めています。

  2. ミネラルガラス
    ミネラルガラスは一般的なガラスの事を指します。クリスタルガラスとも呼ばれますが、こちらはミネラルガラスに特殊処理を施したガラスです。
    ミネラルガラスはサファイアクリスタルほどの硬度はなく、モース硬度の評価は高くても「6」、少ないもので「3」程度しかありません。

    そのため、割れやすく欠けやすいといった欠点があります。

    しかし、低コスト且つ加工がしやすい素材であることから、世に出回る多くの腕時計に採用されている材質です。

  3. プラスチック風防
    プラスチック風防はその名の通り「プラスチック素材」で作られた風防(ガラス)のことで、アクリルガラスやプレキシガラスと呼ばれることもあります。

3つの素材の中では最も軽い素材であり、加工しやすいことが最大の特徴です。
サファイアクリスタルやミネラルガラスが普及する前に使われていた風防であり、主に1940年代~60年代ごろの腕時計に多く使われました。

現在でもセイコーやシチズンなどから出ているレトロなデザインを意識したモデルに採用されていますが、基本的にはアンティークウォッチの特徴として知られています。
下記写真は、プラスチック風防

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風防修理事例

  1. OMEGA アンティーク 511.346

 

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