BROOCHブローチ時計・宝石修理工房 > ブログ > 蒲田店 > 革ベルトの強力な味方『Dバックル』をご紹介いたします。
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こんにちは、BROOCH時計修理工房 蒲田店のスタッフNです。

新生活も落ち着いてきて、晴れの日も多くなってきましたね!
そんな時、気分を変える為に(季節によってなど)ご愛用の腕時計の革ベルトを変えたくなりませんか。
その際には是非『Dバックル』という便利アイテムを合わせておすすめいたします。

ブローチ時計修理工房神田店のバックルディスプレイ2
腕時計は時刻を確認するという用途はもちろん、個性を表すファッションアイテムとしても活用できます。特に、革ベルトの腕時計はカジュアルとフォーマルの両方のシーンに合わせやすく、実用的です。
ただし、革製ゆえに傷みやすく、金属ベルトと比較すると装着しにくいというデメリットがあります。
そのような革ベルトの寿命を延ばして、取り外しを簡単にするアイテムが『Dバックル』なのです。

Dバックルとは?


腕時計に興味があっても、Dバックルについては詳しく知らないという人もいるでしょう。
ここでは、Dバックルに関する基礎知識をお伝えいたします。

Dバックルの基礎知識

Dバックルは腕時計に装着する部品であり、革ベルトを金属ベルトの腕時計のようにワンタッチで留められるようにするものです。
金属ベルトは一般的に、尾錠がつながっていて輪状になっているため、腕時計を着脱させやすい構造になっています。しかし、革ベルトの尾錠は片側のみに付けられているため、ベルトを引っ張って尾錠に通し、ベルト穴につく棒を刺して装着しなければならず、装着時に誤って時計を落下させてしまう可能性があります。そのような革ベルトの時計のデメリットをカバーしてくれるのが、Dバックルです。
Dバックルの正式名称は「FOLDING-CLASP(フォールディング・クラスプ)」、もしくは「DEPLOYMENT-BUCKLE(デプロイメント・バックル)」と言い、DEPLOYMENTの「D」を取って通称『Dバックル』と呼ばれています。

Dバックルの種類

Dバックルには、主にシングル式(片開きタイプ)とダブル式(観音開き、両開きタイプ)の2種類があり、バックルの折りたたみ方によって分けられています。
シングル式はアーム部分の厚さが薄く、見た目がスマートです。
一方のダブル式は、時計本体の真裏にバックルがくるため、着けたときのフィット感が優れています。
固定方法は、嵌合(かんごう)式とプッシュ式の2種類です。
嵌合式は装着感が良く、見た目がすっきりしています。プッシュ式はプッシュボタンを押すとバックルが開くタイプで、利便性が高く、腕時計を小まめに着脱する人におすすめです。
スポーツウォッチのDバックルは、外れにくくするため二重ロック式になっているものもあります。

Dバックルのメリット


こちらは『FOSSIL』のクォーツ式腕時計です。
今回はこちらの腕時計にDバックルを装着していきます。

腕時計の利便性を高めてくれるDバックル。ここでは、Dバックルを装着するメリットをご紹介します。

腕時計の着脱が簡単になる

革ベルトの腕時計を装着するときは、ベルト穴につく棒を通して固定します。
装着感はしっかりしていますが、装着しにくいのが欠点です。しかし、Dバックルを取り付ければ、金属ベルトの腕時計のように簡単に着脱ができます。
腕時計を小まめに外す人にとっては、快適に感じられるでしょう。また、手が大きい人や不器用な人も、プッシュ式なら容易に装着できます。

着脱時の落下を防止する

腕時計は、精密機械であるがゆえに衝撃や水に弱いタイプが多く、取り扱いには注意が必要です。また、本革ベルトも水に弱い素材です。
そのため、着脱時に誤って床に落としたり水没させたりしてしまうと、時計本体と革ベルトの両方を傷めるおそれがあります。しかし、Dバックルを取り付けるとベルトが輪状になるため、外したときに手首にぶら下がり、落下を防げます。
大切な腕時計を衝撃や水などから守るのが、Dバックルの役割なのです。

革ベルトを長持ちさせることができる

時計のパーツの中でも、ベルトは負荷がかかりやすく、傷みやすい部分です。特に、革ベルトは着脱するたびに尾錠とつく棒が擦れるため、ベルトの穴が広がったり傷んだりしやすいという欠点があります。しかし、Dバックルを使うと、ベルトの長さを毎回調節する必要がなくなり、ベルトの摩耗を防いで寿命を延ばしてくれます。

Dバックルの使い方


Dバックルを開いて手首を通す。


ベルトを持ち、バックル部分を内側に折り込む。
革ベルトを手首側に押し込んで金具を留める。このとき、カチッと音がしたら正しく留まっているサイン。ダブル式のDバックルは、もう片方も同じようにはめる。


金具を留めると同時に革ベルトをループに通す。このとき、金具が完全にはまったあとにベルトをループに差し込むと、ベルトが大きく曲がって負荷がかかるので、ベルトを傷める原因になる。金具をロックする前に、ループに通すのがポイントです。
腕時計を外すときは、プッシュ式ならボタンを押すと開放される。嵌合式は、ベルトをループから外して軽く引っ張ると外れます。

Dバックルでご愛用の腕時計をいつまでも大切に


Dバックルは腕時計を簡単に装着できるようにし、落下や水没などのアクシデントを防いでくれる便利なアイテムです。時計のデザインはそのままに、革ベルトの寿命を延ばせるため、愛用品を少しでも長く使いたい人におすすめです。
お気に入りのベルトが見つかったら、Dバックルもベルトと共に取り扱っておりますので、あわせてご検討くださいませ。

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