TAG HEUER-タグ・ホイヤー- CARRERA WAS2112 のオーバーホール&ポリッシュ。
修理ブランドTAG Heuer タグ ホイヤー
タグ・ホイヤー CARRERA WAS2112 オーバーホール(分解掃除)ポリッシュ加工(外装磨き)修理
今回お預かりしましたのはTAG HEUER CARRERA(タグ・ホイヤー カレラ)。
「購入してから一度もオーバーホールをしたことがないのでお願いしたい。」というご依頼でした。
設立当初からストップウォッチやクロノグラフといったスポーツ向けの商品の開発に力を注いでおり、特に1887年に開発した「振動ピニオン」は、当時のクロノグラフ界に画期的な発明をもたらし、現在に至るまでクロノグラフ製造の様々なメーカーで採用されています。
そして、1916年に開発された「マイクログラフ」は、世界で初めて100分の1秒単位で計測できる代物で、当時のオリンピックに3大会連続に採用され、タグ・ホイヤーを一躍メジャーブランドとしての地位を確立。その後も数々の名作を生み出して行きました。。
そんな歴史に名を刻む偉業を成し遂げたタグ・ホイヤー。その中でもこの「カレラ」シリーズも時計業界を代表する人気モデルとして、高級時計に興味をお持ちの方なら、一度は憧れるブランドですよね。
特に2004年に誕生した「カレラ・タキメーター クロノグラフ」は、人気絶頂にあったブラット・ピット氏を広告モデルとして採用し、モダンで高級感のあるデザインも、従来のクラシカルなデザインとは異なった新しいコンセプトを作り出したモデルでした。
一方、今回お預かりしました「カレラ ヘリテージ」は、ヘリテージの「遺産」という意味の通り、初代カレラのデザインを現代に蘇らせたモデルです。細やかな波紋状に広がるフランケ装飾が美しい、大人の落ち着いた高級感を思わせるデザインですね。
横から見てみますと、ベゼルと、僅かながらケースに傷が入っていることが確認できますので、磨いていきます。↑ポリッシュ仕上げが完了し、クラスプ・ケース共に綺麗になりました。
次はクラスプの磨きに入ります。
クラスプに結構キズがありましたがキレイに取れたと思います。
「購入してから一度もオーバーホールをしたことがない」との事でしたが、クラスプに強いキズがあったもののケースはほとんどキズがなく、キレイにお使いしているといった印象をお受けしました。
ブローチで外装磨き
ポリッシュ作業は、基本的にバフモーターという機械を使い、磨いていくのですが、時計のケースは直線が少なく、ブレスレットに比べると複雑な形状をしているので、細かい部分などは手作業で仕上げたりします。ズレたり凹凸が出来たりすると綺麗な仕上がりとは言えなくなるので、集中力を高めて作業します。
まずは、硬めのフェルトバフで全体のキズを取り除きます。この時の傷の取り具合がこの後に繋がっていくので大事な一段階目です。
あまり深い傷を追ってしまうと、形状自体が変わってしまう恐れがあるのでバランスも見ながら慎重に研磨していきます。
二段階目は、少し硬さを落とし、柔らかめのフェルトバフで磨いていきます。
この段階である程度の光沢を出します。この時、表面に凸凹が出ないよう注意しながら研磨していきます。
最後に、布バフで鏡面に仕上げます。バフの回転を上げ一気に仕上げます。
このような工程でポリッシュ加工は行われます。
このように時計に愛情を持ってお使いいただいている方がいらしている事に、時計と共に刻むお客様の大切な時間をサポートしていきたいと願う我々として、とても喜ばしく思います。
これからもオーバーホールのご依頼のほか、修理など何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCH時計修理工房にいらしてください!
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オーバーホール | ¥38,500(税込) |
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ケースポリッシュ | ¥6,600(税込) |