チューダーは、かつて「チュードル」とも呼ばれ、ロレックスの真髄が詰め込まれた時計がリーズナブルな価格で買えるとして注目を集めた。しかし近年では「ロレックスの弟分」というイメージは薄れ、独自のブランドとしても人気が高まっています。
チューダーの歴史
チューダーは、1926年にロレックスの創始者ハンス・ウイルスドルフ氏が設立した、ロレックスのディフュージョンブランドだ。
ロレックスはその当時から最高水準の時計技術を持っていたが、いかんせん製造コストが高く、一般層への認知度が低いことを課題としていた。そこでロレックスの知名度向上や販路拡大のためにロレックスのディフュージョンブランドとしてチューダーを設立したというわけです。
チューダーの魅力
チューダーの最大の強みはやはり、ロレックスより低価格でありながら文字盤やリュウズ、裏蓋など、大半部分にロレックス同様のパーツが使用されている点だろう。特に、世界初の腕時計用防水ケース、オイスターケースがチューダーにも採用されているのは大きな魅力のひとつ
サイズやカラーのバリエーションも豊富で、高貴なイメージを持つロレックスに対して、一般に庶民に寄り添う印象が強く、幅広い層から愛されている。
とはいえ、ロレックスの「オイスター パーペチュアル サブマリーナ」とチューダーの「チューダー オイスター サブマリーナ」のように、一見するとロレックスとほぼそっくりというモデルも存在し、ロレックスを尊重しつつ、チューダー独自のブランドもどんどん発展させている点が非常に好印象な時計です。
ロレックスとの違い
チューダーとロレックスの違い
チューダーを購入するうえで気になるのは、やはりロレックスとの違いでしょうか
素材の違い
チューダーに使用されているステンレススティールは316L系と呼ばれる素材。これはいわゆるサージカルステンレスのことで、医療用器具やアクセサリーにもよく使用されるものです。
例えば、ロレックスに使用されているのはオイスタースチールというロレックス独自の素材です。これは904L系のステンレス素材に属し、航空宇宙やハイテク産業で使用される素材と同等の耐蝕性や耐久性を持っています。
ムーブメントの違い
チューダーは、2015年に自社製ムーブメントを開発するまではETA製の汎用ムーブメントを使用し、大幅なコストの削減を図ってきました。
汎用ムーブメントではあるが、オメガやパネライ、タグ・ホイヤーなどの高級時計ブランドでも使用されているため、性能面に関しては申し分ないといえます。
しかし15年以降のチューダーは、価格を抑えつつ精度を大幅に向上させた自社製ムーブメントを搭載している。高精度であるクロノメーターも取得しており、ロレックスのムーブメントに匹敵する性能を持っている優れものなんです!