グランドセイコー(Grand Seiko)の腕時計の電池交換
修理ブランドGrand Seiko グランドセイコー
今回ご紹介するのは、グランドセイコー(Grand Seiko)9F82-0AF0 の電池交換のご依頼です。
時計が止まってしまってからすぐにお越しいただきました。
こちらのモデルは、シンプルで視認性の良い漆黒の文字盤と、とても美しいバーインデックス、まるで短剣のように鋭く仕上げられたドルフィン針が特徴的です。
このインデックスと針は、グランドセイコーの多くのモデルに用いられております。
丁寧で緻密な仕上げが施されたこのドルフィン針の側面を眺めているだけで半日が過ぎてしまうほど見入ってしまいます。
裏蓋を開けてみると…
流石は世界に名を馳せるグランドセイコー、とても美しく組み上げられた9F82Aムーブメントが姿を表しました。
もちろん見た目だけではなく、性能面においても世界最高峰と言われており、その特徴としましては、
・瞬時に切り替わる瞬間日送りカレンダー
・機械式時計のような太く堂々とした重い針を回すための動力源
・秒針が目盛りを正しく示す指示精度の向上
・保油性を高めるための高気密構造
・クォーツ式ムーブメントでは出来なかった精度の微調整を行うことができる「緩急スイッチ」
などが挙げられます。
手作業で組み上げられるという熟練した職人と最新技術の掛け合わせの賜物と言えるでしょう。
今回は新品電池への交換のみでしっかり動作を確認することができました。
また、電池交換と一緒にパッキン交換もさせていただきました。
パッキンとは裏蓋の溝にある輪ゴムのようなパーツで、防水・防塵効果があり、時計を大切にお使いいただく上では欠かせないパーツです。
ある程度の期間、腕時計をご使用されますと、パッキンはヨレてしまっていたり、亀裂が入ってしまっていたり、電池交換による裏蓋の開閉時に、パッキンを100%元の形に戻すことはできないため、一緒にパッキンも交換することをオススメしております。
ご使用による小キズがところどころに見受けられたので、外装磨き(ポリッシュ)も提案させていただきましたが、オーバーホールをお願いする時にでも〜と、今回は見送られるかたちとなりました。
『Grand Seiko(グランドセイコー)』
1960年台、初代グランドセイコーは「世界に挑戦する国産最高級の実用時計」というコンセプトのもと誕生。
その挑戦の足がかりとして、グランドセイコーは当時世界最高峰であった天文台コンクールに出場し、わずか数年足らずでトップを狙えるまでに技術力を向上させました。
そのコンクールはグランドセイコーがトップを取らないために廃止されたとまで言われており、その技術力の高さはスイスが独占していた機械式時計市場を10年足らずでひっくり返してしまったのです。
その後も、グランドセイコーはスイス「クロノメーター」を超える独自の基準「グランドセイコー規格(GS規格)」を設け、高精度ムーブメントや、革新的技術であるスプリングドライブを生み出し続け、2017年にはセイコーから独立。今の高級時計ブランドの地位に辿り着きました。
Grand Seiko(グランドセイコー)の腕時計の電池交換・オーバーホール等はBROOCH時計修理工房にお任せ下さい
ブローチ時計修理工房ではオーバーホール(分解掃除)、ポリッシュ加工(外装磨き)だけではなく、電池交換、コマ調整、バネ交換、ベルト交換など、ありとあらゆる修理・作業を承っております。
大切な人から頂いた時計、思い入れのある時計、お使いの時計に不具合等ありましたら、是非一度ブローチ時計修理工房へお越しください。
ご相談だけでも承っております、お気軽にご相談ください。
電池交換 | ¥2,200(税込) |
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パッキン交換 | ¥550(税込) |