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IWC(アイ・ダブリュ・シー)ポートフィノ 自動巻きクロノグラフIW3910の分解掃除

修理ブランドIWC

確かな技術をもつIWC
スタイリッシュでもすっきり見た目で上品にまとまっているIWCのポートフィノ

スイスはドイツ国境近く、シャフハウゼンでフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ氏とハインリヒ・モーザー氏によって創業されたIWC。
ハインリヒ氏はもともとハワード(札幌時計台の機械をも製造しているブランド)というアメリカの時計会社で技術を培ったアメリカの時計職人でした。

伝統的スイスの技術と、機械自動化されるアメリカの製造技術の一体化を行い効率的と完成度の一体化にチャレンジしていました。
厳格に設けられた社内の基準に遵守して生産され、設計から練られているうえ、上質な素材と仕上げにコストをかけていつまでも精度の高く使える時計を製造しました。

時計内部の機械「ムーブメント」も自社で製造し1938年のキャリバー60と呼ばれる機械では他社よりも先駆けて、中心に秒針のある現在でスタンダードとなったデザインを採用しました。
以降も「質実剛健」と言われる高品質で完成度の高い機構の製作を続け手巻き式から自動巻きへの変化の波にもいち早く乗っていた。

1980年代にクォーツショックにより衰退していた機械式時計の人気が再び高まりはじめ、内部機械~外装まで自社製造するマニュファクチュールが注目を集める中、
ETA(エタ)製キャリバーを独自に改良することで精度とコストパフォーマンスの両側面で評価されました。

人気モデルのポートフィノ 
設計からスマートで上品にまとまっているポートフィノの背面

IWCの人気モデルはポルトギーゼやマークシリーズ、パイロットウォッチと数多くあります。
そんな中でも上位に来る人気を誇るのがこのポートフィノ、リグーリア海岸に接するイタリアの漁村ポートフィノからネーミングされているそうです。
東京ディズニーシーの「メディテレーニアンハーバー」のモデルになるほど美しい風景と言われています。

そんな名前を授かったポートフィノは無駄な装飾を排除して細かい部分の素材まで拘り洗練されたデザイン性が特徴で、
見る人によっては欧州デザインの完成形と捉えることができるかもしれません。

他のシリーズと比較し多少リーズナブルな価格設定になっていることが多いようですが、
その洗練されたデザインと、これまで辿ってきたIWCの歴史を感じるポートフィノは玄人志向の本格派な時計と言えるかもしれません。


クロノグラフ搭載でもすっきりしているポートフィノIW3910
まとまった内部機構も美しく感じられるIWCのポートフィノ

今回お預かりしたクロノグラフ搭載ポートフィノIW3910はすっきりしたデザインの中にスモールセコンドインダイヤルの3つの枠があり、
クロノグラフの機能を持ちながらも見た目がすっきりしていて上品にまとまっている印象を受けます。

白い盤面にシルバーの針とバーインデックスがよりスタイリッシュで洗練されたイメージを演出しています。
デイデイトも搭載されていて3時の位置に日付と曜日の表示がありますが情報過多に見えないデザインですっきりしたフェイスに見えるのは流石です。

お持ち込みいただきましたオーナー様も大切にされていて定期的なメンテナンスのためにオーバーホールをご依頼くださいました。
特にクロノグラフ搭載の時計の内部機構ムーブメントはクロノグラフの付いていない時計より複雑な機構になります。

時計の遅れやパーツ破損の原因になりやすくなる油切れやクロノグラフの針の動きがおかしくなってしまう症状もオーバーホールをしていただくことで改善されます。
また定期的なメンテンナンスに併せて外装の磨きを行っていただくのが大変オススメです。

時計の内側から見た目まで、新品同様に時計本来の輝きを取り戻すことができる。
もしも大切な時計の遅れや異常を感じましたら、是非ブローチ時計修理工房までお問合せ下さい。

オーバーホール¥38,500(税込)
外装磨き(ポリッシュ)¥6,600(税込)
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