BVLGARI ソロテンポ ST35S のオーバーホール。

修理ブランドBVLGARI ブルガリ

今回は「BVLGARI ソロテンポ ST35S」をお預かりしました。

「針が上手く回せなく、カレンダーもきちんと変わらない。直せますか?」という相談でした。

ブルガリのソロテンポは1997年に発表されてから今日まで変わらない人気を博してきた有名なモデルです。

ソロテンポとはイタリア語で「1つだけの時間」という意味です。楽しいひと時をいっよに過ごすための相棒となる時計ですね。

実際にチェックしてみると、確かに針回しがかなり重くカリカリと空回りする所もありカレンダーもパチッと変わらず、ズルズルと変わっていました。

全体的にオイルが乾燥している事もありオーバーホールでお預かりしました。

オーバーホールとはムーブメント(機械)をパーツ毎に分解して洗浄をかけ再度組み直します。 洗浄することによって古い潤滑油を洗い流し、新しい潤滑油をさすことによって出来るだけ新品の状態に近づけます。この方法はパーツに破損が無い限り基本的に元のパーツをそのまま使います。定期的なオーバーホールはパーツの保護にもつながります。

 

オイルが切れると針回しが非常に重くなる事があり、その状態で無理に針を回すとそこに関連した歯車が欠けたりする事があります。

文字盤を外し詳しく調べてみると小鉄車の歯が欠けていました。そのため針回しが空回りしていました。

写真右が新品の小鉄車です。比べてみると左側の小鉄車が欠けているのが良くわかります。

写真右側が新品のデイトジャンパー。そして写真左側がチェックした際に出てきたものです。

カレンダーがきちんと変わらない原因はカレンダーディスクを定位置で押さえるためのスプリングが折れてしまっていたためでした。

本来、写真中央のようにカレンダーディスクの凹凸にしっかりはまり、定位置で押さえます。これが壊れてしまうと、カレンダーが上手く機能しなくなってしまいます。

 

パーツを交換し、オーバーホールしました。カレンダーも新品同様しっかり機能するようになりました。

今回はオーバーホールだけでしたが、当店では同時進行でポリッシュ加工を施すことが可能です。ポリッシュ加工とは簡単にいうとケースやブレスの表面を研磨することです。こうすることで表面の細かい傷が消え光沢が出て美しい状態になります。

研磨にはバフモーターという機材を使います。ほとんどのブレスはポリッシュ加工(時計のケースやブレスレットが鏡のように物を映し出すほどの仕上げ方。主にバフモーターを使用し、職人の手作業により磨き込まれるのが一般的。鏡面仕上げとも呼ばれる。)とサテン加工(金属部分の表面に細かな傷を非常に狭い間隔で付けることにより、映り込みを無くし方向性のある艶消し面に仕上げる加工方法。絹地(サテン)に似た質感を施すため、そのように名付けられた)が施されており、ベルトひとつひとつをマスキングし、バラしながら行います。

 

精密機械といえる腕時計は、パーツのちょっとした磨耗や欠けで機能が落ちてしまいます。そのために、定期的なオーバーホールが大事になっていきます。では、また何か気になる事がありましたら、気軽にBROOCH時計修理工房にお越し下さい。

オーバーホール料金        ¥23.000