OMEGA-オメガ- Ref.2506.70 シーマスター修理 オーバーホール
修理ブランドOMEGA オメガ
オメガ”シーマスター”ダイバーズウォッチの分解掃除
OMEGA/シーマスター(自動巻)のオーバーホールしました。
オメガの腕時計の二大看板と言えば“スピードマスター”と“シーマスター”です。オメガスピードマスターはクロノグラフ、ストップウオッチ機能付きの機械式時計でNASAのアポロ宇宙計画では公式装備品として採用されました。アーム・トロング船長の腕に巻かれて人類史上初めて月に同行した“ムーンウォッチ”として有名です。
そしてもう一つが今回の”シーマスター”です。シーマスターはオメガが誇るダイバーズウォッチ潜水用の防水機能付き腕時計です。シーマスターのモデルによっては30気圧防水(300m防水)のプロ仕様のモデルまで展開されています。最近では人気映画“007”で主人公のエージェント”ジェームズ・ボンド”が着用していることでも有名です。どちらも甲乙つけ難い人気モデルですが、今回はシーマスターのオーバーホールです。
今回の時計は20気圧防水(200m防水)
お預かりしたモデルは2004年のオメガシーマスターがオマージュを込めて投入したジャック・マイヨール限定モデルです。
EAT2892では特徴的な4番車の汚れを確認
エタウォッチのこの機械は4番車の先端部分にこのような汚れが残ることがあります。これが時計の止まりや大幅に時間が狂う原因になっています。今回の時計も4番車にこの汚れを発見!早速除去していきます。
上の写真の様に汚れを掃除木などを使ってキレイに落とします。4番車の汚れは洗浄だけでは落ちない場合がある頑固なものが多いためです。
さて、オーバーホールは進行していきますが、今回は時計が帯びた磁気の影響についてです。
まず 強い磁気を帯びたオーバーホール済みの時計を測定してみます。
オーバーホール後の時計を測定しています。赤丸の中の数字は歩度を表していて日差+41.3秒です。一日に約1分の進みがある状態です。
黄丸の中の数字はテンプの振角を表していて292度となっています。
磁気の影響を受けていると思われるので、磁気を抜きます。
磁気の影響を受けていると思われるので、磁気を抜きます。
上の写真は磁気抜きする専用の機械です。この機械に入れる事で簡単に磁気を抜いくれます。
その結果がこれです。
赤丸の中 日差+10秒に黄丸の中 振角は302度になりました。
これは、けっこう極端な列になりましたがこんなにも磁気の影響を受ける事があります。
これは、けっこう極端な列になりましたがこんなにも磁気の影響を受ける事があります。
おかしいな?時計の時間が合わなくなったぞ、という時はBROOCH(ブローチ)へお持ちください。時計修理の達人が正確に診断して最適なケア方法を御案内させていただきます。
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