TAG Heuer(タグホイヤー)カレラ ヘリテージ クロノグラフCAS2111 のオーバーホール受付
修理ブランドTAG Heuer タグ ホイヤー
世界でもっとも過酷なレースからインスパイアされた時計
かつてメキシコで行われていた3,500lmを1週間前後かけて走り続けるカーレース、
そんなレースと呼ぶには過酷すぎる「カレラ・パンアメリカーナ・ラリー」に触発されたタグホイヤー4代目のジャック・ホイヤー氏。
元々ジャック・ホイヤー氏はレーサーとして活動していたことで車の計器として備えてあったストップウォッチの
視認性を注視したデザイン開発を進めていくことになり生まれたのがタグホイヤーの看板コレクションともいえる「カレラ」です。
ほかにもタグホイヤーには「モナコ」や「フォーミュラー1」などのモータスポーツをコンセプトにしたシリーズ名もあり、
映画俳優でカーレースに情熱を注いだスティーブ・マックイーンが「モナコ」を気に入り愛用し映画撮影でも着用していたのは有名なエピソードですよね。
国内のドラマ「ラッキーセブンスペシャル」劇中内でも松本潤さんと永山瑛太さんがモナコの話題の会話があったり、
ドラマ「ウロボロス」内では主演の小栗旬さんがタキメーター クロノグラフ搭載のカレラを着用していたりと有名俳優さんに選ばれるかっこよさを感じます。
動かない状態のカレラヘリテージ
今回はカレラヘリテージクロノグラフ、型番CAS2111の白文字盤×青針&インデックスの爽やかにかっこいい腕時計です。
オーナー様の話によると、特にきっかけも無く時計もクロノグラフも動かなくなってしまったと言います。
時計の購入からの経年や保管環境によっては中の機械パーツに注してある油の塊、
もしくは微粒子レベルの汚れが蓄積したものが1か所に固まって針を動かす機関の邪魔をしているように考えられます。
油や汚れが原因の場合は目に見える範囲では原因が発見できないことが多いですが、
逆に目に見えての原因があればオーバーホールのみで済むか判断ができるので裏蓋を外して確認をしていきます。
裏蓋を外し確認をしていきましょう
裏蓋を外す前から見えるこちらのカレラヘリテージ搭載ムーブメント「キャリバー16」。
こちらの腕時計を初めて手に取って触りましたがこのローターの滑らかな動きはなかなか感動しました。
僅かな動きでもするする回りゼンマイ動力を確保しやすい良い時計なのが伝わりました。
普段の動作が大きくなくて自動巻きが作動し辛いといった悩みをお持ちの方へこちらの時計がおすすめかもしれません。
裏蓋を開けてローターの位置をずらしながら中に目に見える汚れや破損パーツやその欠片等がないか確認します。
ローターを回し、テンプの周りも見てみると…
何かがテンプの脇に落ちているのを発見しました!
よくよく見てみると何かのネジのようです。
以前にもアンティーク感あるIWCの自動巻き時計のテンプに機止め板のネジが落ちていたことがありましたが、
こちらのカレラにも手前の部品に隠れて見えない部分のネジが外れて似たような現象が起きていたようです。
取れたネジをすぐに救出したかったのですがテンプの隙間を通すには微妙に大きく、
あまり無理に出そうとするとテンプが歪んでしまうリスクもある為オーバーホール時に堅実に救出してあげる事にしました。
微量な振動によってじわじわとネジが緩み外れてしまいテンプに引っかかって暇ったことが原因で時計の針が動き出せずにいたようです。
今回その原因がはっきりしたので、まず間違いなくオーバーホール後には本来の動きを取り戻すことが出来るでしょう。
もしお手持ちの時計が「動かない」「大幅な時間のずれが生じる」など
お困りごとがありましたら是非ブローチ時計修理工房へご相談下さい。
オーナー様と時計にとってベストな提案をいたします!
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